84年スーパー・パワー・シリーズ終盤戦のヤマ場は9月6日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆7,400人満員発表)での2大タイトルマッチ。
メインイベントは鶴田のインターナショナル・ヘビー級王座に前王者ブルーザー・ブロディが挑戦。前回4月14日、愛知県体育館でのタイトル戦では大荒れのノーコンテストに終わっているだけに今回はお互いに何としても勝敗を決したいところです。
しかしロープワークの際、ブロディがレフェリーのジョー樋口のシャツを引っ張って身体を無理矢理引き寄せ、鶴田のタックルは樋口レフェリーに誤爆。樋口レフェリーは場外で失神。
レフェリー不在の中試合は行われ、鶴田がダイビング・ボディアタックからブロディをフォールも当然カウントは入らず。起き上がったブロディがロープに飛んでフライング・ボディアタックのお返しを見せましたがこれもカウントは入らず。
ならばとブロディは鶴田を場外に落とし、エプロンからジャンプしてのブレーンチョップ1発、そのまま場外乱闘となり、蘇生した樋口レフェリーがカウント10を数え20分20秒、両者リングアウトの引き分け。鶴田が8度目の防衛に成功。両雄またしても決着つかず。
セミファイナルは天龍のUNヘビー級王座にジム・ガービンが挑戦。女性マネージャー、プレシャスを巧みに使って挑発してくるガービンにペースが作れない天龍でしたが、ガービンのフライング・ニードロップを自爆させてチャンスを掴みました。
ガービンの痛めた左膝に自らの足を絡めてローリング・クレイドル(揺り椅子固め)を決めると両足を畳んで一気にテキサス・クローバーホールド。17分59秒、ガービンはたまらずギブアップ。天龍が6度目の防衛に成功しました。
この試合から約5年半後、90年4月13日、東京ドームでの「日米レスリングサミット」で天龍はアメリカンプロレスの権化、"マッチョマン"ランディ・サベージと日本プロレス界屈指の名勝負をやってのけますが、この時の女性マネージャー"センセーショナル・クィーン"シェリー・マーテルとの攻防も含め、この時のガービン戦の経験が大きく活きていると私は思います。
馬場は阿修羅・原と組んでクラッシャー・ブラックウェル&鶴見五郎組と対戦、10分25秒、馬場がカウンターの16文キックから鶴見を片エビ固め。
ジュニア・タッグリーグ戦は本命と言われたマイティ井上&グラン浜田組vsフィッシュマン&ベビー・フェイス組戦が組まれ10分9秒、浜田がBフェイスをウラカンラナで破り4点をあげています。
他、石川敬士はムーンドッグ・エド・モレッティを5分25秒、サソリ固めで降し、チャボ&ヘクターのゲレロ・ブラザーズはウルトラセブン&百田光雄組と対戦、11分25秒、チャボが光雄をジャーマン・スープレックスホールドでフォールしました。
なお、この日8月26日、田園コロシアムでデビュー戦を行ったタイガーマスクが大阪のリングに初御目見えして観客に挨拶をしています。
ログインしてコメントを確認・投稿する