84年スーパー・パワー・シリーズも後半戦に突入、9月3日、広島県立体育館(テレビ収録、観衆5,100人発表)ではメインイベントで鶴田&天龍組の鶴龍コンビvsブルーザー・ブロディ&クラッシャー・ブラックウェル組の「80年代のブル・クラ」コンビによるインターナショナル・タッグ王座決定戦が行われました。
インターナショナル・タッグ王座は4月25日、横浜文化体育館でのPWF世界タッグ王座決定リーグ戦、最終公式戦、馬場&ドリー・ファンク・ジュニア組vsスタン・ハンセン&ブロディ組の一戦で馬場が超獣コンビによる合体式ハイジャック・パイルドライバーを食らって首を痛め、翌26日の大宮スケートセンターでのシリーズ最終戦を欠場。
60年9月30日、台東体育館での田中米太郎とのデビュー戦以来続いていた国内連続試合出場記録が3,711試合でストップしたことを受け、体調不良を理由に鶴田との師弟コンビで通算9年3か月に亘り保持していたベルトを返上したものです。
鶴田のパートナーには天龍が起用され、王座決定戦となりました。5月20日、後楽園ホールでタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組の凶悪コンビと対戦し20分57秒ノーコンテスト。6月8日、川崎市体育館で行われた再戦も18分27秒、両チーム反則となり決着つかず王座は空位のまま。
今回はシン&上田組のシリーズ参戦がなかったことからブロディ&ブラックウェル組が王座決定戦に出場、シン&上田組ほどチームとしては完成されていませんでしたが体格面と個々のパワーでは上回っていると言え、侮れないチームでした。
両チームは8月31日、福島県二本松市あだたら体育館(観衆1,500人発表)で前哨戦で対戦、12分22秒、両チームリングアウトの引き分けで決着つかずでした。
試合は力で優るブロディ&ブラックウェル組が優勢に出て、ブラックウェルが鶴田を押さえつけ、そこへブロディがドロップキック。しかし鶴田は間一髪これをかわし、ブロディのドロップキックはブラックウェルを直撃する同士討ちに。
さしもの180kgの巨漢ブラックウェルも、ブロディの強烈なドロップキックを食らってたまらずダウン。ブラックウェルがフラリと起き上がってきたところを勝機と見た鶴田がコーナーポスト最上段から鮮やかなダイビング・ボディアタック。朽木倒しに倒れるブラックウェルを押さえ込んで18分13秒、片エビ固め。
鶴田&天龍組が3度目の正直で王座獲得。鶴田は4か月ぶりの王座返り咲き、アジア・タッグ王座を獲得していない天龍は国内ではタッグベルト初戴冠となりました。
これで鶴田はインターナショナル・ヘビー級と同タッグの二冠返り咲きとなり、天龍はUNヘビー級とインターナショナル・タッグの二冠王者に。日本プロレス時代の71年の鶴田は馬場のポジションに、天龍は猪木のポジションになった訳です。
セミファイナルは馬場がムーンドッグ・エド・モレッティを僅か3分53秒、カウンターの16文キックからの片エビ固めで快勝。
世界最強ジュニア・タッグ王座決定リーグ戦はこの日2試合公式戦が組まれました。
全日本プロレス代表の大仁田厚&渕正伸組はメキシコNWA代表、チャボ&ヘクターのゲレロ・ブラザーズと対戦。ゲレロ兄弟は大仁田と渕にダブルのドロップキックを決めて場外に転落させてからダブルのプランチャを見せました。しかし場外乱闘となり12分17秒、両チームリングアウトの無得点試合に。大仁田&渕組は2点、ゲレロ・ブラザーズも2点。
マスクマン代表のマジック・ドラゴン&ウルトラセブン組はメキシコUWA代表、フィッシュマン&ベビー・フェイス組と対戦、12分15秒、Mドラゴンがパイルドライバーからの片エビ固めでBフェイスをフォールし2点獲得。ジュニアの中でも軽量の部類に入るUWA代表チームは0点。
9月6日、大阪府立体育会館で天龍のUNヘビー級王座に挑むジム・ガービンは阿修羅・原とシングルマッチを行い、女性マネージャーのプレシャスを巧みに介入させ11分34秒、エビ固めで原を丸め込み勝利。
シン&上田組不在の中孤軍奮闘の鶴見五郎は石川敬士とシングルで対戦し10分30秒、チェーンを持ち出しての反則負け。8月26日、田園コロシアムでタイガーマスクのデビュー戦の相手を務めたラ・フィエラは百田義浩を8分39秒、ダイビング・ボディアタックからの片エビ固めで降しています。
ジュニア・タッグリーグ戦の優勝候補の本命であるマイティ井上&グラン浜田組vs後に天龍同盟、フットルースとしてタッグを組むことになる冬木弘道&川田利明組というカードが組まれ、8分50秒、浜田が川田を自らジャンプしてのバックドロップからの体固めでフォールしていますが、当時は単なるベテランと若手の試合に過ぎませんでしたが、その後の冬木&川田の変遷を考えると非常に興味深い組合せと言えました。
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