博人「その後、どうなったんだ?まぁこうしているって事は助かったんだろうけど」
理夢「はい。朝まで持ちこたえられてなんとか病院を出られました」
希望「大変だったのね」
理夢「この後も大変でした・・・・ある意味で・・・・」
この後病院を出た理夢はその帰り道、公園で悠也に告白した。返事は良い方の答えだったのでそれはもう嬉しくて涙がでたそうだ。それを聞いて、陽子が祝福の言葉を伝えた。
その後、理夢は両親と祖母の了解を得て、フィルソフィアを身に付けて戦場に現れた、という訳である。
ハーデスとの話し合い後、なぜかクシャミをしても入れ替わり現象は起きなかったという。同時ではなかったのかそれとも--------------
陽子「きっと、神様が理夢さんに与えたいっときの奇跡なんだと思います。だから理夢さんが人として成長したあと、奇跡が消えちゃったんじゃないかと思います」
博人「お、女神のカをもった陽子が言うと説得力あるな」
希望「でも、本当にそうかもしれないわね。理夢ちゃん。今、幸せ?」
希望がそう聞くと、理夢は満面の笑みで「はいっ」と答えた。イジメの話から始まったときはどうなっていくのかとヒヤヒヤしながら話を聞いていたが、これなら大丈夫だろう。
「お〜い、りっちゃ〜ん!!」
公園の入り口に理夢達に向かって手を振りながらやってくる男子生徒。悠也、その人だった。
博人「色男の登場だな」
何の事を言ってるのかわからない悠也は「は?」と呟きつつ目を点にした。理夢が話した内容を伝えると、そういう事かと理解したようだ。
理夢「ゆうちゃん。この人達がお話してたすごい人達」
悠也「ああ・・・・火神さんと鈴鳴さんですね」
5人で少し雑談をしたあと、理夢と悠也は公園の出口へ向かっていく。腕組みをして。そこにはかつて・・・・自殺までしようとした女の子の面影は・・・・なかった。
博人「幸せそうだな」
陽子「陽子達も・・・・」
希望「そうね」
筝葉理夢。フィルソフィアの継承者。
まだこれからも戦いは続くが、きっと彼女は大丈夫だろう。
寄り添ってくれる人もいて・・・・そして、博人達という仲間達もいるのだから。彼女はもうかつての自分の眼を恐れて根暗だった頃の女の子ではないのだから。
悠也「ねぇりっちゃん」
理夢「何・・・・?」
悠也「君と歩む未来。一体どうなっていくんだろうな」
悠也の問いに理夢は迷うことなく答えた。「フィルソフィアとともに歩む未来(みち)にはずっとあなたが傍にいてくれるはず」と。
理夢は口にはしなかったが・・・・叶う事なら・・・・この先何十年も・・・・一緒にいてほしいと思っている。
悠也「そうだね。りっちゃん達の戦いには全く役に立たないけど、せめて・・・・」
そういうと悠也は理夢を抱きしめた。驚く理夢。しかし・・・・その抱きしめた両腕を振り払いはしなかった。
悠也「せめて君の心の支えになれたらと思う」
理夢「うん。十分。ありがとうゆうちゃん」
抱きしめ合う2人を夕焼けが赤く照らす。まだまだまだ戦いは続く。今でも怖くて震える事もあるが、それはイジメに遭っている頃と比べると些細な事。
今は仲魔もいる。心の支えになりたいと言ってくれる大切な人もいる。
だから理夢はこれからも戦える。きっと・・・・戦いが沈静化するまで------------------
悠也「いこうかりっちゃん」
理夢「うんっ」
2人は手をつないで家路についた。博人達3人は理夢達2人が公園を出ていくまでその後ろ姿を見送った-------------------
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