翌朝、悠也と一緒に登校。そして・・・・あたりを見回しながら学校へ向かう・・・・。
悠也「・・・・ど・・・・どうしたのりっちゃん・・・・?何か・・・・探し物?」
理夢「え?ううん。別に・・・・」
別にと答えたが内心は「そうだ」とつぶやく。探し物はもちろん、悠也に危害を加える何か。しかしその何かが何なのかがわからない。わからないからこそ。色んなものに注視していかなければ。
とやっていると・・・・学校・・・・教室に着いた頃には疲れて机に突っ伏した。あまり気を張っていても身が持たない・・・・。
好愛「どうしたの理夢ちゃん?」
理夢「え?なんでもないよ」
瑞樹「何でもない割にはお疲れのようだけど・・・・部活もしてないのに朝からどうしたの。遅刻する寸前で走ってきた訳でもないし」
まさかこの2人に「悠也が近々死ぬから危険なものがないか見回しながら登校した」などとは言えない。親友とはいえ、この死期が観えてしまう異能力は話していないのだ。
さてこの日の昼休みの終わりごろ。午後いちの授業は体育なので更衣室で皆で着替えていると・・・・
まさかのクシャミで入れ替わってしまった。男子更衣室でパンツ一丁の裸状態の男子をみて・・・・卒倒寸前。・・・・でなんとか周りを見ないようにして体操服に着替えてグラウンドへ。この日の体育は男子はサッカー、女子はバドミントンの予定である。
理夢「りっちゃん・・・・入れ替わっちゃったね」
悠也「うん・・・・」
理夢「とりあえずこのまま体育を受けるしかないな。サッカーは出来ないよね?」
理夢頷く。サッカー部の彼がみっともないプレーをしてはいけないが、調子がわるいからとかいって適当にやればいいと悠也(姿は理夢)は言うが・・・・。
悠也「ごめんねまた着替え中に入れ替わっちゃ----------」
言葉を切って・・・・悠也は理夢・・・・というか悠也の身体を訝し気にみた。どうしたのかと尋ねたが、体育教師が来てしまったのでサッカーをすることに。
結果は散々。ちょっと運動音痴という自覚のある彼女がサッカー部でフォワードをやっている悠也のようなプレーができるわけもなく、男子にいろいろ心配されたが、とりあえず「今日は調子が悪いから」とだけ答えた。
そして下校時間。部活中の悠也をグラウンドの隅で見つめる理夢。体育のあと、また着替え中にクシャミをし、戻ることができた2人は普通に午後の授業をこなした。
瑞樹「まるで彼氏を待つ彼女みたいだね」
いつのまにか横にいた瑞樹そういわれて顔を赤くする理夢。
好愛「でもいいよねぇ。あんなカッコイイ彼氏がいて」
理夢「か、彼氏じゃないよ?幼馴染だもん」
好愛「でも少なからず好きでしょ?」
理夢「そ、それは・・・・う・・・・うん・・・・」
瑞樹「あらあら。あ、桐原君来たよ」
部活を終えて制服姿の悠也がやってきた。瑞樹と好愛は「ごゆゅくり〜」と先に帰っていった。
悠也「理夢ちゃんグラウンドで見えてたよ。ずっとここにいてどうしたの」
理夢「う、うん・・・・ゆうちゃんと一緒に帰りたかったから・・・・」
悠也「そ、そう・・・・。じゃあいこうか」
今日はどこにも寄らずに家路についた。「ゆうちゃん、また明日ね」と声をかけて家に入ろうとドアノブに手をかけた時に悠也に呼び止められた。
理夢「なに?ゆうちゃん」
悠也「実は俺もりっちゃんと一緒に帰りたかったんだ。聞きたい事があって」
理夢「聞きたい事・・・・って?」
悠也「入れ替わってた時だけど、俺の身体に黒い靄がみえたんだけど。今までの入れ替わりじゃ観えなかった。あれ、なんだろう?」
理夢「っ!!!!」
そうだ。理夢の身体ということは当然・・・・死期の近い人が観える能力で悠也は自分の身の異変も観えるのだ。
どうしよう?なんとかごまかしてしまおうか。それとも------------
振り向いた理夢。悠也は・・・・じっと理夢を見つめてきている。ごまかしていい雰囲気・・・・ではない。
理夢「・・・・わかった。お話しするね。・・・・どうぞ」
理夢は玄関のドアを開けて悠也を招き入れた。2人は理夢の部屋へ向かう。
さて・・・・どう話したものか---------------------------
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