北米サーキット中の馬場、鶴田、天龍の全日本プロレス勢は84年3月10日には一旦AWAから離れて、NWAの総本山、ミズーリ州セントルイス・キール・オーデトリアム大会(観衆10,400人超満員)に登場。
メインイベントはリック・フレアーのNWA世界ヘビー級王座に超獣ブルーザー・ブロディが挑戦。フレアーはブロディのウィークポイント(毛皮のブーツで被われているブロディの足首は実は細かったと言われる)の足を集中攻撃。
リング中央でブロディを足4の字固めに捕らえたフレアーでしたが、ブロディに粘られ両者場外ヘ転落。足4の字固めは外れ、ブロディは場外で椅子攻撃、フレアーはダウン。
ブロディは先にリングに上がりましたか、怒りが治まらないフレアーは椅子を持ってブロディの頭部を一撃、さらに制しに入ったレフェリーにも椅子をお見舞いしてしまい、12分29秒、フレアーの反則負け防衛となっています。
セミファイナルではワフー・マクダニエルvsハーリー・レイスのインディアン・ストラップマッチ(時間無制限1本勝負)が行われました。
インディアン・ストラップマッチはワフーの最も得意とする試合方法で、両者の右腕の手首を革紐で巻き付けて闘う試合形式でKOした相手をストラップで引きずって4つのコーナーマットを全てタッチしたところで勝利となるルールです。
日本では73年11月28日、国際プロレス横浜文化体育館のリングで、初来日だったワフーがグレート草津とインディアン・ストラップマッチを行っていますが、この試合は国際プロレスの十八番と言うべき金網デスマッチも兼ねていました。
インディアン・ストラップマッチの名手であるワフーも流石に金網の中に入れられては勝手が違ったか?草津に逆転のKO負け(4コーナータッチ成功)を喫してしまいました。
さて、この日の試合ではワフーが本家の本領を発揮し、7分17秒、KO勝ちをしています。喧嘩ファイトには定評のあるレイスも相手の土俵で試合をしては勝ち目はありませんでした。
この日は馬場の試合は組まれず、AWA世界ヘビー級のベルトを巻いて初めてNWAの総本山のリングに立った鶴田は、天龍とのタッグでグレッグ・ガニア、ジェリー・オーツ組との対戦で30分時間切れ引き分け。
ガウン姿でNWA世界ヘビー級王座ベルトを巻いたフレアーとトレーナー姿でAWA世界ヘビー級王座のベルトを巻いた鶴田(こういう時にリングコスチュームにならない鶴田のセンスには首を傾げる部分はありますが…)のツーショット写真が掲載され、SNSなどでアップされていることが多いですが、これはこの日に撮影されたものです。
ウガンダの大魔神キマラ(カマラのジョージ・ハリス)が出場、中西部マット大ベテランのボブ・ブラウン、AWAから参戦の"ロックンロール"・バック・ズモフ組と1対2ハンディキャップマッチで対戦、5分47秒、フライング・ボディプレス一発でズモフからフォール勝ちをしています。
AWAから来たブラックジャック・マリガンはオックス・ベーカーに3分1秒、体固めで完勝。87年11月、新日本プロレスのジャパンカップ争奪タッグ・リーグ戦に初来日していた黒人期待のホープ、ロン・リッチ(パートナーはロン・スター)は老雄ルーク・グラハムを6分1秒、体固めで降しています。
4日には鶴田のAWA世界ヘビー級王座に挑戦して惜敗したブラックジャック・ランザはロジャー・カービーに7分21秒、体固めで手堅く勝利。
この日2試合目のロン・リッチはバズ・タイラーと組んでマスクマンのザ・グラップラー1&2号組と対戦。8分42秒、1号がリッチを体固めで破っています。
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