84年「エキサイト・シリーズ」は2月10日、後楽園ホールで開幕。
デビット・フォン・エリックの来日した翌日、開幕戦当日の急死という悲しい出来事はありましたが、ブルーザー・ブロディ、アレックス・スミルノフ、チャボ・ゲレロ、スーパー・デストロイヤー1&2号、ジェリー・モロー、トーマス・アイビーの外国人選手がシリーズ全戦参加。
AWA世界ヘビー級王者ニック・ボックウィンクルが2月23日、蔵前国技館から29日(84年は潤年)、富士市吉原体育館まで特別参加。
またシリーズが開幕してからの発表になりましたが、デビット急死に伴い、UNヘビー級王座は空位となりデビットに挑戦が決定していた天龍は2月23日、蔵前国技館でリッキー・スティムボートと王座決定戦を行うことになり、リッキーの特別参加(参加日程はニックと同じ)が発表されました。
シリーズ最大のヤマ場は2月23日、蔵前国技館、26日、大阪府立体育会館でのニックvs鶴田AWA世界、インターナショナル両ヘビー級選手権試合で、特別レフェリーとしてテリー・ファンクの来日も決まっています。
蔵前ではニックvs鶴田、天龍vsリッキーに加え、チャボのNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座に前83年6月8日、蔵前で初挑戦し、王者をあと一歩まで追い詰めたベテラン、マイティ井上が挑戦。(26日大阪でどちらが勝っても再戦)
M井上は今回のチャボへのNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座挑戦に向けて同王座獲得に専念する為、阿修羅・原とのコンビで保持していたアジア・タッグ王座を返上。
2月16日、長崎国際体育館では原が石川敬士と組んでモロー、アイビー組の黒人コンビと王座決定戦を行い、26日大阪では新王者チームにスーパー・デストロイヤー1&2号が挑戦することが決定しています。
日本側は前新春ジャイアント・シリーズに参戦していたザ・グレート・カブキは不参加、フリーのマッハ隼人が連続参加しています。鶴見五郎は不参加。
ブロディは前83年11月の世界最強タッグ決定リーグ戦以来2か月ぶり、今回は単独エースとしての来日ですが、このシリーズのメインがニックvs鶴田のAWA世界、インターナショナル両ヘビー級選手権試合2連戦であり、鶴田のインターナショナル・ヘビー級王座への挑戦はなく、このあたりの扱いにブロディが不満を現していた可能性は高いです。
スミルノフは前83年4月のグランド・チャンピオン・カーニバル以来10か月ぶりの来日、前回の来日では83年4月11日、広島県立体育館で鶴田のUNヘビー級王座に挑戦。10分足らずで敗れているだけにポジショが下がった感じでした。
このシリーズは2月28日、豊橋市体育館でブロディと組んで馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座への挑戦が決定。前回の来日ではスタン・ハンセンと組んで同王座に挑戦(83年4月3日、三条市厚生福祉体育館)しスミルノフが取られて負けており、その後ハンセン、ロン・バス組が5日天下ながら馬場、鶴田組を破って同王座獲得(83年4月12日、松山・愛媛県民会館で獲得、17日、長崎国際体育館で転落)していることから、
今回はハンセンのパートナーであるブロディと組んでの挑戦であり、元国際プロレスのエース外国人としては全日本プロレスのリングで生き残る為に結果を出さなければなりません。
スミルノフとバスは国際プロレスでは80年9月のダイナマイト・シリーズに一緒に来日、この時はスミルノフが終盤1週間の特別参加で扱いが上だっただけにこれ以上のポジション後退は避けなければなりませんでした。
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