古舘アナ「山本さんっ」
小鉄「はい」
古舘アナ「さあ、ここで木村がようやく返していきましたが、二人の思惑のぶつかり合い、駆け引きというものがあらわになって来ましたねぇ」
小鉄「そうですね。最初にですね、あの、仕掛けていったのはですね、木村選手ですね。それがですね藤原選手はよもやと思ったでしょうね。自分の頭の強さというものをですね、知っていますからね、ぶつけられてしまった、血が出てしまった、割れてしまった、これでですね、藤原選手また燃えましたよね」
古舘アナ「ええ」
小鉄「まあ、そこらへんのところですね、お互いに絶対負けられないという二人ですからね、また面白いですよね」
古舘アナ「そうですね」
藤原、自らの足をこじ入れてワキ固めを外してリバースフルネルソン。ダブルアーム・スープレックスで投げると見せかけてワキ固めの返礼。木村、ロープエスケープから場外へ。
古舘アナ「さあ、腕を取っていったUWFの十八番(オハコ)に出た藤原喜明、これをクルクルッと逃れていきました。背中には血がついております木村健吾。返り血を背中に浴びています木村健吾であります。さあ、壮絶な流血戦となりました。血なまぐさいデスマッチの様相を呈してまいりました。
藤原喜明の妖鬼じみた闘争本能というものが、具体的に血となって滲み出て現れて木村健吾の背中に背後霊のようにピッタリと取り憑いてしまったかのようであります。一筋、二筋の木村健吾の背中に彩られた藤原喜明の鮮血は、まるで『もののけ』のように藤原の闘争本能が木村の背後にペッタリと憑いてしまったような、そんな錯覚に陥ってしまう訳でありますが、
その、敢えて、己が霊媒師となってこの木村健吾が首4の字に持っていきました。さあ、副将同士の引くに引けない闘い模様であります。イデオロギーの闘い、理論闘争、新日vsUWFの闘いは一気に満員の両国国技館で火柱を吹き上げて、今、軍事衝突へとエスカレードしていった訳であります」
リングに上がった木村、手四つから木村が先にバックを取って倒してから首4の字固め、しかし藤原はうつ伏せになってこれを抜き、木村の髪の毛を掴むと得意のヘッドバットから、ダウンした木村にまたしてもチョーク攻撃。
古舘アナ「大国アメリカとリビアの小競り合いにも似た、その様相から、一気に軍事衝突を迎えてしまった新日vsUWFの闘い、まさしく、小国、小さな国であるUWFでありますが、人数は少なくても、恐るべき軍事力を秘めている訳であります。このUWFのカダフィとも言われているこの藤原喜明が、敢えて大国に浴びせていく流血のヘッドバット、あるいは関節技、これを跳ね返すことが出来るか木村健吾であります」
藤原のチョーク攻撃は木村がヘッドシザースで切り返していきました。
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