古舘アナ「さあ、徐々に、徐々にUWFとしては、流れとしては新日サイドを追い詰めて、大手をかけんという、そういった状況になってまいりましたが、その前に木村健吾が立ちはだかっている訳であります。将棋に例えるなら、飛車あるいは角でありましょうかこの木村健吾。さあ、一方の木戸修、木戸修中堅であります。
先程越中をクリアー致しまして木戸が、そして今度は木村とぶつかっている訳でありますが、木戸修、坂口をクリアー、そして越中から星を拾った感がある訳であります。木戸修が必要以上の貢献をしているといった感もあります。予想以上に頑張ってまいりました木戸修。ややUWF不利のところから蘇生致しまして、活性化させまして、逆に新日サイドを不利に追い込むという、そういった中堅、真ん中どころの動きを上手く見せました木戸修、
勝負というものは全くわかりません。どのポジションの選手が、どういった幸運に恵まれて、あるいはまたいいポジションを得て、自分に有利な試合を展開していくか、その辺は全く時の運かも知れません」
木戸が体勢を起こします。木村、木戸の腰から太もものあたりに手を入れてクルッと前転してスクールボーイを狙いますが、これは木戸に読まれて木村は空を切って一回転。観客からは失笑の混じったどよめきが起きています。
手四つから木村が木戸のロックを外して巻き投げからアームロック。しかし木戸もすかさず巻き投げで返してワキ固めに移行。
古舘アナ「結果論で、誰を先に持っていったら良かったとか、どうのこうのということは、もう完全なる結果論で、ナンセンスな風になってしまうかも知れません。木戸修が坂口をクリアーしたということは紛れもない事実であります。
しかしながら、ここらあたりで副将の木村が何とかせねばならない訳でありますが、左の腕を決められております。木戸修が先手を取っております。木村、稲妻戦士、ここで撃沈するようなことになりますと、新日不利、また木村の沽券にも関わってしまいます。
IWGP春の本場所、次期シリーズにおきましてはディック・マードック、マスクド・スーパースター組をIWGPのタッグチャンピオンとして、藤波と組んでぶつからなくては、迎撃しなくてはいけない訳であります。チャンピオンの意地というものをここらあたりでにじみ出してもらいたいところであります」
木戸のワキ固めは木村がロープエスケープ。
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