山崎は前かがみの体勢から坂口の左足を取って倒し、レッグロックヘ。ギリギリと絞め上げていきます。坂口は山崎の上半身を捕まえて強引に外しにいきますが山崎はトーホールドヘ。坂口はこれを腕をこじ入れて引っ張って外そうとしますが山崎は素早くアキレス腱固めに移行しました。
古舘アナ「さあ、足を取ってアキレス腱固めヘ持っていったぁ!山崎もチャンスを狙っています。闘う青年将校、凄まじい闘志が剥き出しであります。何か、2・26事件のかなりエスカレート致しました、そういった事件の中核を為した将校というイメージが、その風貌からつきまとう訳であります。
何か前時代的な闘う男という、そういった風貌をしております山崎一夫であります。それとは好対照な、何かナウいリングコスチュームが、これがちぐはぐな感じであります。これが山崎の人気の所以(ゆえん)でありましょうか。張り手攻撃!山崎闘志剥き出しっ!」
アキレス腱固めを決められながらも上体を起こす坂口に山崎が懸命の張り手。
古舘アナ「山本さんっ、山崎もですねぇ、坂口の余裕の渦の中に巻き込まれてたまるかという、『もうお前達とは違うんだぞ』というような、敢えて自らを鼓舞しているような感じがありますね」
小鉄「そうですね」
坂口、逆に山崎の足を取ってアキレス腱固めのお返し。
古舘アナ「今、坂口が返してまいりました。まあ、かつてのですねぇ、後輩という図式にはまってしまえば当然、坂口に有利な訳で、それを吹っ切るところからUWFの歴史が始まったと、こういったことが言える訳ですねぇ」
小鉄「そうですね。古舘さんねっ、あの、山崎が坂口選手とやりましたよね。対戦した。しかしですね、同じ人間と闘うより、新しく入って来た人間というのはきついんですよ。相手は元気一杯でしょ?それがやっぱり闘っていますと…」
山崎、弧の小さなバックドロップで坂口の巨体を投げつけてからグラウンドに持ち込んで腕ひしぎ逆十字固め。
古舘アナ「腕ひしぎっ!」
小鉄「痺れて来ますよ。というのはねぇ、力なくなって来ますよ。そういうのがありますからね。最初から出ている人間はきついですよ」
古舘アナ「うーん、なるほど!さあ腕ひしぎ逆十字に持ってまいりました山崎です。しかしながら反動をつけて持ち上げてそのままエビに固めるっ!この辺は効かないぞ、というような坂口の意地が伺えるっ!さあ、今度は蹴り、関節技が効かないと見るや今度はキック攻撃だ!」
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