空港を出ると学校の校名と校章のはいった車が横づけされていた。律音がこっちの言葉で何かをドライバーに言うと(おそらくおつかれさまです、ではないだろうか?)「さぁ乗って」と律音に言われて後部座席に2人で乗る--------------
最初に思った事。この車黒塗りの車・・・・座席がフワフワしてる・・・・!!やわらかい!!などと庶民的な事を思う。それはそうだ。一般家庭に育った輝莉にとって、こんな一流企業の社長とかが乗りそうな車、乗ったことがある訳がない。ティーリアは乗ったことありそうだけど。
車が走り出すと律音が運転手を紹介してくれた。名前はジェイムズ。歳は三十代。顔は恰好いいが、ちょっと抜けてるところがあるとかなんとか。
ジェイムズ「ははは。手厳しいですね。まぁヌケてるのはそれはそうなんだけどね」
なんか日本語をしゃべりだしたし。
ジェイムズ「まぁ・・・・僕はエトワールの人達を乗せる車のドライバーだけど、わりと日本人がエトワールになる事が最近多くて勉強させられたんだ。筆頭にミヤナギ・アイカ、カンナギ・リズム、日本人じゃないけどミーナちゃん、リルムちゃんもニホンゴ話すし、そして・・・・キミ」
輝莉「私はまだ・・・・」
ジェイムズ「リズム、ミーナ、リルム、そしてミヤナギアイカさんのご推薦なんだろう?あとは生徒の8割の支持があればなれるでしょ?」
なれるのだろうか。大見栄きって空港で頑張ると宣言したものの・・・・不安だ。
律音「学校についたらまずは寮に案内するね。私と一緒の部屋だお」
輝莉「その話、本当になったんですか」
ジェイムズ「ははは。本当は全員個室なんだけどね。キミがコッチの生活に慣れるまでだよ」
そういう事か。会話ができて普通にこっちの生活に慣れ、街も1人で歩けるようになったら1人部屋か。
ジェイムズ「今日は寮に案内して、街を案内して、夕方に学園長サマに会ってもらうけど、くれぐれも1人で歩かないように」
そういえば・・・・出発したのが日本では10時。・・・・車の時計は・・・・9時・・・・1時間戻ってるような妙な感じだ・・・・。
輝莉「そうですね。迷子になっちゃいますからね・・・・」
律音「ん〜ん。私達が『こんど日本から期待のエトワール候補を連れて来ま〜すっ☆』って街で大々的に宣伝しといたから」
輝莉「誇張宣伝もいいとこですよねぇ!?まだなれるわけでもないのに!!」
律音「だから、’エトワール候補’って言ってあるよ☆」
まったくこの人は・・・・。まぁ写真をバラ撒いた訳ではないようだし、顔ではばれない事だけが救いか・・・・
律音「うん。とくに宣伝ビラとかは撒いてないお」
輝莉「そうですよねぇ。それなら心配する事も------」
律音「テレビ出演した時に言っといたお♪画像もPSL2の優勝旗持ってる画像をね☆」
輝莉「なお悪かった!!顔バレしまくってますよねぇ!?」
律音「涙流して満面の笑みで優勝旗もってる素敵な画像だよ☆」
輝莉「そんな恥ずかしいシーンを流したんですか!?・・・・ハズい・・・・」
ジェイムズ「ははは。だからくれぐれも1人じゃ歩かないでね」
いきなり大変な事になってきた。既にVRANO=METRIAに加入する事までテレビで言ってしまったらしい事を律音に聞かされてもう項垂れるしかなかった・・・・。
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