新日本プロレス86年バーニングスピリット・イン・サマー中盤戦の山場は7月18日、松本市総合体育館大会。(テレビ生中継、観衆2,590人発表)
メインイベントでは猪木、藤波組とスティーブ・ウイリアムス、バッドニュース・アレン組の今シリーズでのタッグ頂上対決が実現。
試合は15分20秒、猪木がSウイリアムスに反則勝ちを収めていますが、Sウイリアムスの危険な角度でのバックドロップを受けて失神してしまい、無念の退場をしています。
Sウイリアムスは力が強い反面、加減の仕方がわからず対戦相手に怪我をさせてしまうこともあり、下手くその烙印を押されることもしばしばありました。
セミファイナルでは7月25日、秋田県立体育館で藤波、木村健吾組のIWGPタッグ王座に挑戦が決まっているケンドー・ナガサキ、ミスター・ポーゴ組と、その試合後の王者チームに8月5日、両国国技館で挑戦が決定している前田日明、藤原喜明組が対戦。
「喧嘩をやらせたら最強」と言われたナガサキがUWF勢を相手にどのように渡り合うか注目されましたが前田とナガサキが感情的になり12分16秒、ノーコンテストとなりました。
前田は試合後、「桜田(ナガサキ)さんは基本がしっかりしているだけに流石だよ。何でペイントなんかして試合やってるんだ。」とナガサキのオリエンタルギミックを批判しながらも実力は認めています。
ナガサキは「前田の野郎は蹴ってばかり、あれじゃプロレスじゃないよ。」とUスタイルを否定しました。
セミ前はジョージ高野がジョニー・マンテルを12分27秒、回転足折り固めで降しています。
翌7月19日は後楽園ホール大会(観衆2,380人超満員発表)。猪木は前日の松本でウイリアムスのバックドロップを食らい頭部と腰を強打し欠場。
メインイベントは藤波、木村健、越中詩郎組と前田、藤原、木戸修組の新日本vsUWF対抗戦。UWFは木戸を入れて最強の布陣で臨みました。
試合は12分4秒、前田が越中をキャプチュードからの片エビ固めでフォールしUWFが力の差を見せつけて快勝。
セミファイナルは坂口、上田馬之助組vsSウイリアムス、アレックス・スミルノフ組でSウイリアムスが6分17秒、上田をオクラホマ・スタンビートからの片エビ固めでフォール勝ち。
セミ前、高田伸彦のIWGPジュニア・ヘビー級王座に「あすなろ戦士」山田恵一が初挑戦。山田にとっては初のベルト挑戦とあって全力ファイトを見せましたが最強王者、高田の牙城は崩せず、17分26秒、チキンウィング・フェイスロックの前にギブアップ負け。高田は3度目の防衛に成功しています。
7月25日、秋田県立体育館(テレビ生中継、観衆3,470人満員発表)ではメインイベントで猪木とスミルノフが対戦。スミルノフと言えば、国際プロレスのエース外国人だった80年夏に前年、国際のリングで知り合った上田に「新日本に口利きして欲しい」と依頼しギャラをふっかけたことで、当時の新日本プロレス新間寿営業本部長から「そのギャラでは要らない」と新日本参戦を却下された経緯がありました。
81年8月に国際が崩壊した後も、新日本、全日本の両団体の10月シリーズのポスターに名前が乗りましたが、結果的には全日本プロレスをチョイス。両団体を天秤にかけていたと思われます。
全日本プロレスでは鶴田のUNヘビー級王座に2度挑戦、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディのパートナーを務め、馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に2度挑戦と準トップの扱いでしたが、長州らジャパンプロレスが来たことで外国人枠が縮小され、全日本を事実上お払い箱になって新日本に来たものでした。
試合は僅か3分40秒、卍固めで猪木があっさりギブアップ勝ちしています。
セミファイナルでは藤波、木村健組のIWGPタッグ王座にナガサキ、ポーゴ組が挑戦。16分3秒、藤波がポーゴを体固めでフォールし5度目の防衛。
セミ前の前田、藤原組vsSウイリアムス、アレン組は14分24秒、藤原とアレンが両者リングアウトとなっています。
ログインしてコメントを確認・投稿する