全日本プロレス86年スーパー・パワー・シリーズ第3戦は5月18日、日曜日の後楽園ホール大会(観衆2,100人超満員発表)。この日からタイガー・ジェット・シンとミル・マスカラスが参加。
開幕戦の千葉と第2戦の横須賀は結局、外国人選手はテリー・ゴディただ一人という、全日本プロレス旗揚げ以来の珍記録となってしまった訳です。
後楽園のメインイベントは馬場、天龍組がシン、ラッシャー木村組と対戦し12分21秒、日本組の反則勝ちとなっています。
セミファイナルは鶴田、タイガーマスク、渕正信組vs長州、谷津嘉章、小林邦昭組で14分37秒、長州が豪快なリキラリアットから渕を体固めに決め、ジャパン軍の勝利。
マイティ井上、大熊元司組とスーパー・ストロング・マシン、ヒロ斉藤組のカルガリー・ハリケーンズの一戦は8分52秒、マシンがダイビング・ヘッドバットから大熊を体固め。
マスカラスはセミ前の前の試合に出場し、ハル薗田と対戦、8分59秒、ダイビング・ボディアタックからの体固めで勝利を収めていますが、ポジション的には85年のワールド・チャンピオン・カーニバル、同年のニューイヤー・ウォーズからさらに一段下げられた感じでした。
5月19日、愛知県体育館(観衆7,100人発表)では長州、谷津組のインターナショナル・タッグ王座にハリケーンズのマシン、高野俊二組が挑戦。
全日本プロレスの歴史と伝統を誇るインターナショナル・タッグ王座を争う4選手が全て新日本プロレスからの移籍組というこれもまた非常に珍しい事態となりました。
新日本プロレス人気の高い愛知県体育館だけに長州の集客力に頼った感はありますが、馬場がよくここまでマッチメークを譲歩したなぁ、と思いました。
試合は13分34秒、長州が高野俊をリキラリアットからの体固めで降し、長州、谷津組が3度目の防衛に成功しています。
馬場、鶴田、天龍組の全日本プロレス最強トリオがセミファイナルに登場、シン、R木村、阿修羅・原組と14分22秒に両チームリングアウトの引き分け。
マスカラスは他にベビーフェイスの外国人選手がいない為か、マシン、高野俊のインターナショナル・タッグ王座挑戦でカードにあぶれたH斉藤とタッグを組み、タイガーマスク、渕組と対戦、12分3秒、マスカラスカードダイビング・ボディアタックからの体固めで渕をフォールしています。
全日本本隊、ジャパン、国際血盟軍、ハリケーンズと4派閥による軍団抗争でもはや手一杯だった全日本プロレスにマスカラスを活かせるようなマッチメークを考えるようなゆとりはなく、それこそ83年1〜4月の新日本プロレスと似たような状態になりました。
5月23日、栃木・小山ゆうえんちスケートセンター(観衆2,450人満員発表)からハーリー・レイスが特別参加。
レイスは来日第1戦は全10試合中、第7試合に出場、大熊を7分33秒、ブレーンバスター(バーディカル・スープレックス)からの体固めで破っていますがマスカラス同様、日本人抗争の風下に立たされたようなカードでした。
ちなみにマスカラスはレイスの1つ前の第6試合でロッキー羽田に8分8秒、ダイビング・ボディアタックからの体固めで降しています。
ちなみにこの日のメインイベントは長州、谷津、小林邦昭組vsマシン、H斉藤、高野俊組のジャパンvsハリケーンズの6人タッグマッチで10分33秒に両チームリングアウト。セミファイナルは馬場、鶴田、天龍組vsR木村、原、鶴見五郎組の6人タッグマッチで12分6秒、天龍が鶴見にパワーボムからのエビ固めで勝利。
セミ前がキラー・カーン、栗栖正伸組とシン、ゴディ組という組合せで6分29秒、シンがコブラクローで栗栖からフォール勝ち。
少し前までの全日本プロレスの大きな売りであった大物外国人選手による豪華絢爛さは影を潜めてしまいました。
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