新日本プロレス、86年ニューウェーブダッシュ3月5日、黒磯市公会堂で前田日明が新日本復帰後初めて来日外国人選手である(力抜山、金秀洪ら韓国人留学生は除く)ザ・ジャッカルと対戦し5分57秒、片エビ固めで勝利を収めています。
3月7日、上田市民体育館(テレビ生中継、観衆3,460人超満員発表)ではメインイベントで3月1日、後楽園ホールのメインと同一カードとなる藤波、木村健吾、越中詩郎組vs前田日明、藤原喜明、高田伸彦組の再戦が組まれました。
試合は20分19秒、藤波が藤原にフェンスアウトによる反則勝ちで新日本軍が勝ち、スコアの上では新日本軍の連勝となりました。新日本の選手盛り上がらずUWFのキックと関節技に徐々に対応出来るようになって来ています。
この日も猪木はセミファイナルに回り、坂口、星野勘太郎との懐かしのトリオを組んで、ジャッカル、クリス・アダムス、ニック・キニスキー組と対戦、12分36秒、日本組の反則勝ち。
3月14日、鹿児島県立体育館(テレビ生中継、観衆3,730人満員発表)では、初代IWGPジュニア・ヘビー級王者越中にひょうきんプロレスでおなじみの前座の力道山、ドン荒川が挑戦。
勢いからいけば越中の楽勝かと思われましたが荒川の場外心中作戦にはまり、12分26秒、両者リングアウトの引き分けで越中が初防衛に成功しています。荒川はこれが最後のタイトル戦線絡みとなりました。
新日本vsUWFは藤波、木村健、星野組と前田、藤原、高田組が激突。19分2秒、前田が星野をアキレス腱固めでギブアップさせてUWFの勝利。
猪木はメインイベントでビリー・ジャックとのシングルマッチを行い、8分44秒、バックドロップホールド気味のジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。首に慢性的に故障を抱えている猪木ですが、糖尿病で欠場していた以降、83年9月16日、埼玉・吉川町(現吉川市)総合体育館でのアニマル浜口戦以来、時折ジャーマンを出してくれるようになったのはファンにとっては嬉しい限りでした。
3月21日、岐阜産業館でのテレビ生中継は、辣腕プロモーター、富野徹三氏主宰の共同企画への売り興行だけあって5,650人、超満員発表の観客を動員。
メインイベントで猪木が前田、藤原組のUWFトップチームと対戦するパートナーに指名したのは上田馬之助でした。
上田といえば、反則ファイト中心で技も何もない印象を受けますが、若手の頃からセメントの強さでは定評があり、日本プロレス時代、大阪スポーツが「大スポ賞」賞金をかけて行われた「関西の牙」と言われた若手だけのリーグ戦で腕固めだけで優勝した実力の持ち主。
上田を昔から知る猪木はシューターとしての実力を買ってパートナーにした訳です。
試合は13分55秒、藤原が2月6日、両国国技館での猪木とのシングル戦でフィニッシュのスリーパー・ホールドにいく前に猪木が放った太腿の付け根への蹴りを逆に猪木に見舞い、レフェリーはこれを急所攻撃と捉えて藤原の反則負け。
藤原は「ざまあみろ!両国での仕返しをしてやった」と会心の一撃の反則だったようなコメント。前田は「猪木さんも年を取ったな、全然ガンガン来てくれない、拍子抜けしたよ」と2人揃ってかつての師匠をこき下ろしています。
セミファイナルでは藤波、木村健組にジャッカル、アダムス組が挑戦したIWGPタッグ選手権試合が行われ、23分23秒、木村健がアダムスを稲妻レッグラリアットからの体固めでフォールし、2度目の王座防衛に成功。
セミ前にザ・コブラと高田が注目のシングルマッチ。高田がキックと関節技で試合の主導権を握りましたが9分52秒、コブラの一瞬の逆さ押さえ込みでクイックながらカウント3が入り、コブラが九死に「一勝」の勝利を手にしました。
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