UWF85年格闘プロスペクト第3戦は9月2日、大阪・臨海スポーツセンター大会(観衆2,056人満員発表)。この日も公式戦3試合が組まれました。
メインイベントは藤原喜明が高田伸彦を18分22秒、アキレス腱固めでギブアップさせ無傷の3勝。高田は白星なしの3敗。
セミファイナルはスーパー・タイガーvs前田日明の一戦。先シリーズ最終戦、7月25日、大田区体育館で前田がSタイガーから待望の初白星を挙げていますが、今回の対戦はいわゆる「不穏試合」となってしまいました。
仕掛けたのは前田でした。前田はSタイガーのキックやローリング・ソバットも「効いてない」と言わんばかりに受け、自分は張り手を見舞っていきました。
Sタイガーの空いているボディにローブロー気味の膝蹴り。前田は距離を詰め、Sタイガーが動き辛いようなポジショニングを取りました。
Sタイガーがテイクダウンからパーテレポジションで回転しグラウンドの攻防に引き込もうとしますが付き合わず。
スタンディングの状態で試合は膠着、前田がこの試合、2回目となるローブロー気味の膝蹴り。Sタイガーは急所を押さえ、金的攻撃とアピール。レフェリーのミスター空中(正三)は異変を知っていたようで、前田に注意を与えることなく即座に試合終了のゴングを要請して、18分57秒、前田の反則負けを宣告。
前田はさっさとリングを降りています。
諸説ありますが、私の見解では前田の膝はSタイガーの急所は直撃されておらず、不穏試合を仕掛けられたSタイガーが試合を終わらせる為に金的攻撃をアピールし、試合を裁いていて前田の様子が明らかに変だったことに気が付いていた空中が、Sタイガーの意を汲んで試合を強制終了させたかと思われます。
自ら考案したシューティング・ルールに理想の格闘技を求めるSタイガーと、当時のプロレスの興行体系からして、テレビ中継を持たないUWFでは3週間に5大会では収益が上がらないとする前田の異なる主張がリングの上で爆発してしまったようでした。
Sタイガーは藤原と並んで3戦全勝。前田は1勝2敗となりましたが、前田は以後の試合を欠場、リーグ戦は棄権しています。
セミ前は木戸修と山崎一夫の一戦。木戸がベテランらしい試合運びで11分55秒、逆片エビ固めで山崎を降して2勝1敗。山崎も高田同様、先輩達の厚い壁に阻まれて3敗となりました。
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