全日本プロレスの85年激闘!エキサイティング・ウォーズの最終戦は3月14日、愛知県体育館。前回の同会場での興行(84年12月8日)は全試合終了後、長州以下ジャパンプロレス勢がリングに乱入。
この時は特番「土曜トップスペシャル」の生中継でしたが、ジャパン軍とテレビ朝日の契約問題が解決されておらず、テレビカメラが「引き」で撮影していましたが名古屋のファンには楽しみな予告編となり、不入りで知られる全日本の愛知県体育館は9,200人(超満員)発表の観衆が詰めかけました。
メインイベントはアニマル&ホークのザ・ロード・ウォーズのAWA世界タッグ王座に長州、キラー・カーン組が挑戦。アニマルはカーンの140kgの巨体をリフトアップスラムで投げ捨て観客をどよめかせました。試合は5分35秒、両チームリングアウトの引き分けに終わりました。
セミファイナルは馬場、鶴田、天龍組vsブルーザー・ブロディ、ラッシャー木村、鶴見五郎組。試合の途中でブロディはチェーンを持ち、「ウォッ!ウォッ!」とシャウトしながらパートナーであるR木村と鶴見を放置したままで控室ヘ帰ってしまいました。
試合は馬場が鶴見を16文キックでフォールしていますが、ブロディの試合放棄は故意かつプロモーターである馬場の意に反した行動だったことには違いなく、この時点で全日本プロレスとの訣別を感じたファンも多かったと思います。
さて、前84年に新日本プロレスから分裂して旗揚げしたUWFは2年目に突入。85年は1月7日、後楽園ホールでの「サンライズ・ウィークス」開幕戦からスタート。
完全実力主義、格闘技色の強さはさらに強まり格闘技ロード公式リーグ戦がスタート。開幕戦ではスーパー・タイガーが前田日明を横三角絞めで破り、藤原喜明旗揚げ山崎一夫にフェイスロックでギブアップ勝ち。
参加外国人も新日本プロレスでお馴染みだったウェイン・ブリッジ、ジョニー・ロンドス、テリー・ロッヂ(ルージ)らイギリスのランカシャー・スタイルの使い手が来日。(外国人はリーグ戦に参加せず)
1月16日、大阪臨海スポーツセンターではSタイガーと藤原が公式戦で対戦。藤原のチキンウィング・アームロックにSタイガーはギブアップせず。Sタイガーの左肩がバキバキッと音を立てた為に危険を察知したレフェリーは試合をストップ。22分40秒、レフェリーストップで藤原の勝利。
藤原は「やってしまった!友達を傷付けてしまった!」と試合後に男泣きしたそうです。
肩を脱臼したとされるSタイガーは17日の和歌山大会に強行出場。シリーズ最終戦の1月20日、後楽園ホール大会にもテーピングをして出場。高田伸彦と公式戦で対戦しましたが、負傷箇所を攻められレフェリーストップ負け。「完全実力主義のUのリングでは十分なコンディションでないと、若手で格下の高田にもSタイガーが負けることがある。怪我していて勝てる程甘くはない」という従来の負傷していても最後は格上の者が勝つ、という図式を覆しました。
メインイベントでは前田が木戸修と公式戦で対戦、木戸が変形裸絞めで前田からレフェリーストップ勝ちを収めています。
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