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2018年04月05日08:03

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(330)

84年8月29日、高崎市体育館でUWFがシリーズ第2弾「ビクトリー・ウィークス」を開幕させていますが、同シリーズはカール・ゴッチ最高顧問就任記念時と銘打たれて行われました。

ゴッチと言えば67年からの日本プロレス「ゴッチ教室」からの猪木との師弟関係は有名であり、旗揚げ時から新日本プロレスに協力。ストロングスタイル、強さの象徴でした。

外国人選手のブッカーとしての仕事や選手としての需要は74年位までで、75年以降は特別立会人、モハメド・アリ戦他のセコンド、藤波らのトレーナー役が多くなったゴッチですが、新日本プロレスから声がかかる頻度も減少し83年4月に前田日明の凱旋帰国時のトレーナーを務めて以来新日本からのオファーは途絶えていました。

黎明期の新日本プロレスが、有名外国人レスラーも呼べない状況で馬場・全日本プロレスの豪華外国人メンバーに対抗し得たのはゴッチイズムというか、精神性、武道的なものでファンの琴線を刺激してきたからに他ならないと思います。

ゴッチの精神がUWFに受け継がれていったのも新日本プロレスにとっては大きなマイナスに作用しました。

ビクトリー・ウィークスからザ・タイガーがスーパー・タイガーのリングネームでUWF所属となり、タイガージムのインストラクターだった山崎一夫もタイガーに追随して所属となっています。また、一期生である若手の中野辰雄(巽燿)、広松智らもデビューし陣容も充実しています。

8月31日、南足柄市体育館ではセミファイナルで藤波と前年暮れ、WWFヘビー級王座から転落したボブ・バックランドが対戦。藤波が長時間にわたるキーロック攻撃を見せ、実況の古舘伊知郎アナをして「長すぎたショートアームシザース」と言われましたが26分16秒、両者リングアウトの引き分け。

前週現れた謎のマスクマンがマネージャーのショーグン・KYワカマツと再び姿を現し、猪木に対戦をアピール。この時マスクマンの名前がストロング・マシンであることが明らかにされました。

9月6日、ビンス・マクマホンがハルク・ホーガンを伴って来日し猪木と新宿・京王プラザホテルで記者会見が行われ、新日本プロレスとWWFが改めてパートナーシップを組んでいくことが発表されていますが、具体的な内容は公開されず。

ホーガンは新日本プロレス側がブラディ・ファイト・シリーズ後半戦(9月4〜20日)に特別参加すると発表されましたがキャンセルされています。

しかし、試合をキャンセルしておきながら来日はしている…ファンには納得がいきませんでしたが、従来、新日本プロレスが提携していたビンス・シニアのキャピトル・レスリング・コーポレーションとビンスが代表を務めるタイタン・スポーツ社は別法人。

改めてビンスは新日本プロレスとの契約を見直しにホーガンを連れて来たと思われます。ビンスは新日本プロレスに対し年間50万ドルの提携契約料を要求、足許を見られた新日本プロレスは要求に応じざるを得ませんでした。

6月14日、蔵前国技館でのホーガンvs猪木のIWGP決勝で不本意な終わり方となり、猪木はホーガンのWWF世界ヘビー級王座とIWGPのベルトを賭けて戦おうとアピールしています。最後に猪木が「ツーベルト!」と言っていたのを覚えている方も多いかと思います。

新日本側は再戦に向けてビンスに働きかけましたがビンスの反応は悪く、シリーズ最終戦9月20日、大阪府立体育会館での開催を目論んでいましたがこれは実現せず、大阪では猪木と大関小錦の実兄でハワイの格闘家、アノアロ・アティサノエが80年2月27日、蔵前国技館でのウィリー・ウイリアムス戦で一応のピリオドが打たれていた異種格闘技戦で対戦することになりました。
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