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2018年04月04日07:56

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(329)

新日本プロレスの内部分裂騒動を確りと見ていた馬場は新たなるブレーンに大塚直樹をつけ、攻勢に出ました。

タイガーマスク(ザ・タイガー)については後見人であるショウジ・コンチャ(曽川昌司)から馬場に対して売り込みがありましたが、ギャラをふっかけて来たので大塚の助言もあってこれを謝絶。

「馬場さん、佐山は確かに優秀な人材ですが、ショウジ・コンチャは曲者です。梶原先生(一騎)にお願いして自前でタイガーマスクを作りましょう」と大塚が助言。

84年3月に越中詩郎と共にメキシコ修行に向かっていた三沢光晴に帰国命令を出してタイガーマスクに変身させることにしました。

7月30日、永田町のキャピトル東急ホテルで新日本プロレスと親密な関係にあったメキシコUWAと全日本プロレスの業務提携が発表されました。

会見にはUWAのカルロス・マイネス会長代行、グラン浜田も出席していますが、これはUWAと特に懇意だった新間寿がUWFのオープニング・シリーズに外国人選手をブッキングしてくれた馬場に対するお礼としてセッティングしたものでした。

新間を恩人と慕う浜田は新日本プロレスやUWFへの執着はなく、フリーとして全日本プロレスのリングに参戦が決定。またこの契約を契機にこの年後半から翌年にかけて、ベビー・フェイス、フィッシュマン、ペーロ・アグアヨ、ブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタのロス・ブラソスが全日本のリングに上がることになる訳ですが、2代目タイガーマスクを作り、軽量級の選手が必要になってくるとはいえ、

馬場には従来から付き合いのあるNWAの会員、サルバトーレ・ルッタロース3世が主宰するEMLL(CMLL)もあり元々、軽量級には重きを置いていなかったので全日本プロレス側のリクエストでないことは明らかで、新日本プロレスにプレッシャーを与える為に記者会見を開いたに過ぎないと思われます。

UWAとの提携は1年も持たず自然消滅し、エースのカネックは新日本プロレスに上がり続けていました。

7月31日、全日本プロレスの蔵前国技館大会にタイガーマスクが初お目見え。前週発売された週刊ゴングの表紙に顔写真が掲載され、その特徴のある目元からファンには正体が三沢であることはバレバレでした。

いずれにしても1年前までは佐山聡のタイガーマスクが新日本プロレスのリングで試合をしていましたから新日本には大きな精神的ダメージを与えたことは間違いのないところです。

全日本プロレスと新日本プロレス興行(以下、新日本興行)の業務提携第1弾大会、8月26日、田園コロシアム大会は13600人(超満員)発表の観客を動員。

タイガーマスクデビュー戦はラ・フィエラとのシングルマッチでタイガー・スープレックス'84で鮮やかな勝利。中身が三沢とあって佐山ほどの軽快さはありませんでしたが確りとした試合内容で合格点をも出せる内容でした。

ここから1か月の間で新日本プロレスはさらに大きな激震に見舞われることになります。
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