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2018年03月28日07:15

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(322)

84年5月8日、港区南青山の新日本プロレス事務所において、坂口副社長とUWFの新間顧問との間で会見が行われ、UWFを1シリーズのみで活躍休止し、二階堂進日本プロレスリング・コミッショナー裁定により前田日明、ラッシャー木村、剛竜馬らを新日本プロレスに戻す方向で協議中、という意味の発表を行いました。

猪木の受け皿として作ったUWFですが、1シリーズやってみて地方大会の客入りが悪く、外国人選手8人も招聘していましたから、おそらく赤字となったと思われます。

しかし、この新間の目論見は不成功に終わりました。

この時、ハワイで特訓をしていた前田、R木村、剛らは、自らの意思でUWFに残ることを選択。

新間はUWFから退陣し、浦田昇社長を中心に単独で生きていくことを決めたのです。この時前田25歳。団体そのものは厳しい状況でしたが、前田は将来ブレイクする可能性は十分にありました。

新間が退陣したことで、6月17日、後楽園ホールから開幕する予定であったオープニング・シリーズ第2弾の開催は中止になり、明らかに馬場ルートと思われるトミー・リッチ、ジャイアント・キマラ(1号、カマラ)等の参加予定外国人レスラーはキャンセルとなっています。

また、新間人脈だったグラン浜田は新日本には復帰せず、ホームリングのメキシコに戻りましたが、全日本に上がっていた鶴見五郎の口利きで84年の新春ジャイアント、エキサイト両シリーズにフリー参戦したものの、身体が小さくて本領発揮出来ず、リストラされる形で馬場にUWFに送り込まれて来たマッハ隼人はUWFに残留する決意を示しています。

5月11日、福岡スポーツセンターで開幕した84IWGPは前年度優勝者のハルク・ホーガンがシードされ優勝決定戦に出場。ホーガンへの挑戦権を巡り猪木、藤波、マサ齋藤、長州、アンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、マスクド・スーパースター、アドリアン・アドニス、ケン・パテラ、ビッグ・ジョン・スタッド(途中帰国)、オットー・ワンツ、ビッグ・ジョン・クインのメンバーが総当たりリーグ戦で対戦。

最多得点者が6月14日、蔵前国技館でディフェンディング・チャンピオンであるホーガンに挑戦するというルールで行われました。

ホーガンは5月11日福岡での開幕戦から18日、広島県立体育館まで参加した後、一旦アメリカに戻り、6月8日の青森県営体育館から最終戦蔵前まで参戦とハードな日程をこなしました。

開幕戦の福岡では猪木とホーガンが前83年6月2日、蔵前での「舌出し失神事件」以来、スペシャルマッチで対戦。フェイスアウトにより猪木の反則負けとなりました。

公式戦は猪木がアンドレに反則勝ち、藤波にリングアウト勝ちはありましたが無敗、無引き分けで単独1位で決勝進出を決め、最終戦でホーガンと対戦することになりました。

「猪木1年越しのリベンジ」を見るべく、蔵前は13000人(超満員)の観客が詰めかけ、入りきらなかった人達には国技館の中庭にスクリーンを設置し、クローズド・サーキット(今で言うライブビューイング)で試合をリアルタイムで見せるという日本では初の試みが為されました。
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