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2018年03月18日17:19

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(312)

82年10月8日、後楽園ホールのメインイベントは長州力凱旋試合、猪木、藤波、長州組vsアブドーラ・ザ・ブッチャー、バッドニュース・アレン、SDジョーンズ組の6人タッグマッチ。

メキシコから帰国しても相変わらず入場では先頭を歩かされ、コールも自分が先。露骨に不快感を現しタッチに応じない長州を藤波が張った!

長州も張り返して藤波と長州は仲間割れ、試合は藤波がジョーンズを9分40秒、前方回転エビ固めでフォールしていますが、試合が終わっても両者の遺恨は止まらず。

また、9月21日、大阪府立体育会館でのヘアーベンド(敗者髪切り)マッチで猪木の延髄斬りにフォール負けしながらもセコンドのアニマル浜口、寺西勇に連れられて髪を切ることなく控室に逃走し、永久追放と言われていたラッシャー木村が浜口、寺西を従えて乱入。

翌週の10月15日、大垣市スポーツセンターにも乱入した国際軍団に対し猪木は「3人まとめてやってやる!」と激怒しました。

10月22日、広島県立体育館で藤波と長州がシングルで激突しノーコンテスト。

長州の行動に誘発されたのが小林邦昭。小林邦はこの日に行われたタイガーマスクとレス・ソントンの試合前、タイガーマスクの入場時、コーナーポストに登ったタイガーマスクのマントと足を掴んで引き摺り下ろしました。

これにより、シリーズ最終戦の11月4日、蔵前国技館で行われる3大決戦のカードが発表とは全て入れ換わりました。

当初発表カードはメインイベント猪木、坂口組vsブッチャー、R木村組。WWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合、藤波vsカウボーイ・ボブ・オートン。NWA世界ジュニア・ヘビー級選手権試合、タイガーマスクvsマーティン・ジョーンズ。

これが、猪木vsR木村、浜口、寺西組1対3変則タッグマッチ。藤波のWWFインターナショナル王座には長州が挑戦、タイガーマスクのNWA世界、WWFの両ジュニア王座には小林邦が挑戦となりました。

当初発表されたカードはおそらくダミーでしょう。

10月26日、大阪府立体育会館で小林邦がタイガーマスクのWWFジュニア王座に挑戦。タイガーマスクのマスクを破って16分57秒、小林邦の反則負け。

これまで、日本での試合中の覆面剥ぎと言えば、マスクの口の部分を破くか捲るかで、それでもプロレスファンはドキドキして釘付けになったものでしたが、小林邦のように相手を座らせておいて背後からマスクの眼の部分に手を入れて引き裂くやり方は斬新かつ衝撃的でした。「虎ハンター」が誕生した瞬間でもありました。

最終戦の蔵前はカード変更が功を奏したか、超満員12000人発表の観客を動員。

タイガーマスクと小林邦のNWA世界、WWF両ジュニア・ヘビー級選手権試合はまたもタイガーマスクのマスクに手をかけた小林邦が13分40秒、反則負けとなりました。

藤波と長州のWWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合は12分8秒、場外で藤波をフェンス越しに投げた長州が反則負け。

メインの猪木vs国際軍団の1対3変則タッグマッチは猪木は3人全て倒さなければ勝ちとはならないが国際軍団は誰が猪木から取っても勝利というルールで行われました。

レフェリーも主審山本小鉄以外に副審に柴田勝久、栗栖正伸の3人体制で国際軍団のカットプレーを防止する布陣となりました。

先ず猪木は13分3秒、寺西を腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせました。国際軍団のカットプレーに対しては審判団がタックルを見せてこれを阻止。

続いて猪木は4分56秒、浜口を延髄斬りからの体固めでフォールしました。

残る大将決戦は猪木にスタミナの消耗が見られ、R木村のラッシング・ラリアットをロープ際で受けた猪木はロープに足を取られたままエプロンに身体が出てしまい、自力で立ち上がれず、レフェリーの山本がマイクを持ってカウントしましたがカウント20が数えられ、4分37秒、リングアウト負けとなり国際軍団の勝利に終わっています。

新日本プロレスはこのシリーズ、日本人同士の対決にマッチメークをシフト。金で引き抜かれる外国人に頼らずともやっていける勝算が出てきました。

これが翌83年の軍団抗争に発展。新日本プロレス旗揚げ以来の大ブームを巻き起こすことになる訳です。
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