ドアをノックして控室に入ると、皆ステージ衣装のまま談笑していた。ミーナにステージの感想を聞かれたが・・・・何と形容していいかわからなかったので「凄かった」としかいえない。実際なにがどう凄いのか形容できない程だった。
あえて言えば・・・・全部。なにもかも。とくにVRANO=METRIAの番が抜きん出ていた。フルオーケストラ生演奏だし。
リルム「ありがとうございます。お恥ずかしい歌ですみませんね」
あれで恥ずかしいのかと思う。なら自分達のやっている事など’ママゴト’になってしまうんじゃないかという程に差があるのに。控えめすぎるぞリルム。対してミーナは「ソデショソーデショー!!」と自慢気。正反対の2人だが、うまくやっているようである。
律音「輝莉ちゃん。ちょっとは今度の曲の参考になったかな?」
苦笑。ただ教えてくれた人との差を思い知っただけな気がする・・・・。
アイリーン「エトワール歌声が参考になる訳がないでしょ」
皆、この歌声がききたくてチケットをとっているのだなと改めて思う。音楽に興味がなくとも1回は聞いてみる価値がある。
奏鳴「凄いですよねぇ・・・・。いつのまにそんなになっちゃったんですかぁ。最初は憧れて、横に並んで歌いたいと思って部員になりましたけど・・・・もう手の届かない人に・・・・」
律音「留学が終わったら一緒に歌おうよ。VRANO=METRIAとかけもちするからさ♪」
流奈「わ、ホント?わーい!!」
美久「私達、足を引っ張らないか心配ですよぉ・・・・」
翼「りっちゃんはそんな事、気にしてないとおもうけどな」
ののか「そーよ。きらきらうにうになののと一緒に歌いたいからに決まってるわよねー。うにに☆」
「そろそろ着替えよ」
皆着替えだす。そういえばまだステージ衣装だった。燿は急いで控室から出て着替え終わるのを待った。
着替えを終えて表に出ると、出待ちのお客さんでいっぱいだった。皆エトワールのサイン目当てで。それに応対するそれぞれの学科のエトワール達。その様子を報道するテレビ局。
ののか「のの達も出待ちされた事あるけど、こんなにいなかったわよねー」
ざっと100人は超えているように見える。・・・・いや、200人か。
律音「ごめんねー。あとでいくから部室でまってて〜」
というので仕方なく先に戻っている事にした。輝莉達はちょっとでも練習しようと歌の練習をする。律音達に触発されたように。
2時間程してやっとやってきた律音達に指導してもらい、夜更けに解散した。
早く今度の曲の高い声を安定して出せるようになりたい。とはいえ発声練習2週間程度ではまだ練習量が足りていない。それは分かっているが、それほどもう予選までに日にちの余裕がある訳ではない。
律音達と話し合って2日に1回の歌の練習を行うことにした。連日だと喉をおかしくする可能性もあったからで。
それできっと間に合う。律音達は判断したのだが・・・・当日は果たして??
-------------------------------------SCENE10へ--------------------------------
ログインしてコメントを確認・投稿する