78年10月20日、寝屋川市民体育館、藤波辰巳vsチャボ・ゲレロWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合、2本目開始のゴングが鳴らされました。
古舘アナ「剣ヶ峰に立たされました藤波辰巳、後がありません。何とかして2本目を取り返してイーブンに持ち込まなければなりません。依然としてチャボ・ゲレロがラフファイトで攻め込んでいます。額をかきむしります。この辺は一気に攻め切りたいところか?猪木さんっ、今のは(1本目のフィニッシュとなったウラカンラナ)完全に隙を突かれた連係プレイでしたねぇ!」
猪木「そうですねぇ、トリックプレイでしたね」
チャボはエルボースマッシュ2発、チョップ、キックと矢継ぎ早に攻撃、首投げから顔面へのフットスタンプ。
藤波の身体を起こしてロープに飛ばし、ショルダースルー狙いにいったところ、藤波はジャンプ一番、ロープの反動を利しての前方回転エビ固め。チャボはカウント2で返します。
古舘アナ「ローリングクラッチ!ローリングクラッチ!カウントは2、跳ね返した!」
藤波はドロップキック、もう一発、これは自爆、チャボは倒れた藤波の両足を取ってクルッと前方に回転、ジャックナイフ式エビ固め。カウント2。
猪木「ああいう誘いに乗ってはダメですね」
古舘アナ「カウント2!藤波が一転して攻撃に出るや、すぐ反撃していきます。この辺は非常に上手い!」
チャボはサイドスープレックスからフォールの体勢に。これも藤波はカウント2で返す。
桜井さん「あのですねぇ、藤波君が1本目を失って開き直ってリラックスして思い切って勝負に出たらいいんですがねぇ!」
古舘アナ「1本取られたことを忘れる訳にはいきませんが、決意も新たに2本目を迎えます藤波辰巳であります」
桜井さん「まあ、気持ちの持っていき方は本人次第。1本目を取られて後がないというふうに捕らえるか、後がない分かえって楽になって勝負していくというふうになるか」
古舘「猪木さんっ、猪木さんは今まで多くのビッグタイトルを経験されていて、どうですか?1本取られて苦しいですか」
猪木「そうですねぇ、それより相手のペースにはまらないようにするのが大事ですね。1回、外へ(リング下)出るというか、戦法としてはアレなんでしょうけども、自分のペースに巻き込むまで、ちょっと間を置くって言うんでしょうかね。そういうことも必要なんじゃないですかね」
猪木が大試合の時によく見せる、攻め込まれた時に一旦リング下にエスケープして呼吸を整え、時には場外からリング上の対戦相手の足を引っ張って場外乱闘に持ち込んだりして試合の流れを変える猪木一流のインサイドワークが藤波にも必要と言及しています。
古舘アナ「あ、猪木さんがよくタイトルマッチで見せる、リングの外に逃げて上手いことインターバルを置く、その辺の呼吸というのも大切ですね」
1本目に引き続いて藤波の左腕を攻めるチャボ、藤波は切り返してハンマーロック。チャボをうつ伏せに倒してから膝を落としていきます。
ロープに飛ばしてショルダースルーからドロップキック。
古舘アナ「そうですねぇ、そういう師匠の猪木さんを見習って欲しい藤波辰巳、ドロップキック、これは当たりが浅い!」
桜井さん「しかしねぇ、藤波君、動きが大分柔らかくなって来ましたよ!」
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