藤波も立ち上がり、両者手四つでの探り合いの攻防となりました。
古舘アナ「両者手四つの体勢から胸を合わせての力比べとなりました。チャボ・ゲレロは開幕戦から星野、永源、長州といった中堅クラスをジャンピング・ヒップアタック、そしてサマーソルト・ドロップと得意の動きで破っています」
桜井さん「チャボ・ゲレロは長期戦、耐久戦を狙っているんじゃないですかね?足を狙っているということは藤波の動きを止めてスピードを封じようとしていますね」
古舘アナ「下馬評ではチャンピオンの藤波が10回目の防衛戦ということで緊張してしまい、藤波不利、チャボ・ゲレロが有利という見方が大きいようですが」
桜井さん「チャボ・ゲレロがですねぇ、前回来日した時とは意気込みが全く違っていますねぇ、コスチュームにメキシコの国旗をあしらっていますので国を背負っているということで負けられない雰囲気を出していますねぇ」
手四つからチャボがブリッジ、起き上がろうとするところを藤波がクルッと体勢を入れ換えてフィンガーロックで優勢に立ちますがチャボは直ぐ様レッグシザースで反撃に出ています。
古舘アナ「ヘッドシザース!(実際はレッグシザース)から巻き投げで投げましたチャボ・ゲレロですが、前回のサマー・ファイト・シリーズでは藤波とチャボは4回闘って藤波の3勝1分、藤波が有利でしたが、内容は6:4でチャボ・ゲレロが微妙に上回っていました。しかもチャボは前回はタイトルを失って失意のドン底でありましたが今回はアメリカス王座、アメリカス・タッグ王座、カリフォルニアTV王座と、西海岸の主要タイトルを全部自分のものにしています」
チャボは藤波の腕を決めていきますが、藤波はチャボに腕を決められながら足を使っての腰投げ一閃、鮮やかなアームドラッグ、そしてアームロックへと移行。
桜井さん「藤波君は非常に負けん気が強いですからチャボ・ゲレロの攻めに対して『やってやろうじゃないか』という気になっているようですが、ここは勝ちを焦らないてじっくりとした試合をやった方がいいですね」
両者スタンドでの攻防、ロープワークからタックル合戦、チャボはエルボースマッシュからヘッドロック、藤波がロープに飛ばしてタックル、藤波打ち勝つ。もう一度ロープへ飛ばした藤波はアームホイップ。
古舘アナ「猪木さん、この辺の動きは藤波の絶好調のしるしですね」
猪木「そうですねぇ、まだ何とも言えないですけどね、まぁ、とにかく調子いいんじゃないですか」猪木、適当とも言えるコメント。ここで5分経過。
古舘アナ「ヘッドロックからダブルレッグロック、足を取りにいった藤波辰巳、ですが足を回転させるチャボ・ゲレロ、桜井さんっ、試合前の談話で藤波はチャボの返し技が怖い、返し技を警戒しなければならない、と言ってましたね」
桜井さん「藤波君が大技を仕掛けてチャボ・ゲレロに外された時にですね、藤波君が身体のバランスを崩してそこに返し技が来たところが勝負どころですねぇ」
古舘アナ「そうですね、チャボ・ゲレロは一つ一つの技を返す時にも一工夫していますね。投げられた後の返しでも、膝で額を蹴って返す、というおまけが付きます」
猪木「こういう、まあコンディション的にも実力的にも互角の時はミスをしないこと、一つのミスでも勝敗が決まることがありますね」
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