三浦アナ「タイガー・ジェット・シンはまさに狂虎、狂った虎になりました!」
桜井さん「これはねぇ、セコンドが総動員してシンを袋叩きにしてもいいですねぇ!」
シンはレフェリーの猪木と対戦相手の上田馬之助に無差別攻撃、ダウンしている猪木の右肘をサーベルで連打します。
ここで藤波が黄色いTシャツを着て下はリングコスチュームのまま猪木を助けに入りました。
シンにドロップキック一発、シンは場外へ。上田は竹刀を持ち出しましたがセコンドにいた坂口も入って来て、上田の竹刀を奪い取り、藤波が羽交い絞めにした上田の額めがけて竹刀を思い切り降り下ろしました。まさに鮮やかな面一本!
シンは疾風の如く場外へ逃走。怒りの猪木もシンを追って場外へ。ここで試合終了のゴングが鳴らされました。判定はいかに?
猪木は右肘に青いタオルを巻き付けてリングに生還。
古舘アナ「放送席三浦さんっ!試合の判定なんですけれどもタイガー・ジェット・シンの反則負けです。猪木は自分に何かあった時のことを想定してサブレフェリーのミスター高橋に一任していたようですね!」
14分45秒、レフェリーの猪木に暴行を加えたシンの反則負けとなりました。
シンも上田も去ったリングで猪木は右肘をタオルで押さえながら2日後の78年9月21日、品川プリンスホテルゴールドホールでのシンとのNWFヘビー級タイトル戦に向け「やるぞっ!」と拳を作って観客にアピール。
三浦アナ「猪木の右肘は21日のタイトルマッチに影響しないのでしょうか!?、来週はタイトルマッチ、アントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンのNWFヘビー級選手権を品川プリンスホテルゴールドホールからお届け致します。それではごきげんよう、さようなら!」
前にも書きましたがヒールマッチというのは難しいマッチメークです。ゲームメイキングをするのは普通ヒールで観客を沸かせる試合を組み立てていく訳ですが、観客が先ず感情移入しにくい。
全日本プロレスでもアブドーラ・ザ・ブッチャーがザ・シーク、キング・イヤウケア、キラー・トーア・カマタ等とヒールマッチを行っていますが、場外乱闘等見せ場が終わると必然に首の絞め合い、チョーク合戦となり、それほどの盛り上がりはありませんでした。大概5分前後でリングアウトかノーコンテスト決着となるケースが多いです。
だからアメリカのプロモーターはヒールマッチは組まないですし、仲間割れによる遺恨試合はどちらかがベビーターンするのが一般的です。
この試合の場合、桜井さんが指摘されていたようにレフェリーの猪木が何かアクションを起こすと攻守が入れ換わるという展開になり、どうにか15分近く試合が成立したと言えます。
猪木の試合出場がなかった為か、セミファイナルでは坂口、ストロング小林組vs藤波、木戸修組の日本人同士のタッグマッチが組まれました。(45分3本勝負)
1本目は13分15秒に藤波がS小林を逆さ押さえ込み、2本目は5分2秒にS小林が木戸を逆エビ固め、3本目は2分24秒に坂口が木戸をアトミックドロップから体固めに決め、2-1で坂口、S小林組が勝ちましたが、1本目、クイックとは言えS小林が藤波にフォール負けを許したのは見ていて悲しい気分にさせられました。
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