78年8月25日、長岡市厚生会館(現アオーレ長岡)でゴールデン・ファイト・シリーズが開幕。
タイガー・ジェット・シン、ジンバ・カーン、ピート・ロバーツ、ジョニー・マンテル、ジョー・ロッシーの外国人選手が来日し、上田馬之助が外国人側から出場しています。
このシリーズ、1〜2月の新春黄金シリーズに次いでシンと上田が組んで坂口、ストロング小林組の持つ北米タッグ王座を狙ってくるかと思いきや、シンと上田の間に不協和音が…。
MSGシリーズ終了後、木村健吾がアメリカ、メキシコへの海外武者修行に出発しましたが、パク・チューのリングネームでヒールとなった木村健はプロフェッサー・イトウこと上田とタッグを組んで6月23日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムでヘクター・ゲレロ、ブラック・ゴールドマン組を破りアメリカス・タッグ王座を獲得。
イトウ、パク・チュー組のアメリカス・タッグ王座戴冠のニュースは日本でも報道され、カナダに住んでいたシンの知るところとなった訳です。
上田が長期の日本サーキットに入る前の8月11日、同じオリンピック・オーデトリアムでプロフェッサー・イトウ、パク・チュー組はゴールドマン、剛竜馬組に敗れ王座から転落していました。
日本では敵対している者同士やアメリカでタッグを組んだりすることはよくある話ですが、この上田の行動に不信感を抱いたのがシン。
「上田は猪木の弟子をパートナーにして何を考えているんだっ!」
というアングルで開幕戦のメインイベント、猪木、坂口組vsシン、上田組は1本目は14分2秒に両チームリングアウト、2本目は5分3秒に日本組の反則勝ちとなり、スコアの上では2-1と猪木、坂口組が勝利となりました。
この試合でシンと上田は今までには見られなかった凶器攻撃の誤爆、同士討ちを見せ、鉄の連係にヒビが入ったようでした。
9月13日、熊本市体育館で行われる北米タッグ選手権試合は王者坂口、ストロング小林組にシン、ジンバ・カーン組が挑戦することが新日本プロレスのフロントから早々に発表されていて、「シン、上田仲間割れか!?」の危惧を抱かせました。
この他、藤波は76年4月に新日本に来たケン・マンテルの実弟ジョニー・マンテルを破り、長州はジンバ・カーンに反則勝ち。
ジンバはシリアの砂嵐と言われた新進の黒人若手選手でしたが、「シンの子分に当たりなし」のジンクス通り動きはしょっぱく、タイトル挑戦以前にシリーズ後半まで持つか、という懸念が開幕戦から持たれました。
ログインしてコメントを確認・投稿する