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2017年10月05日23:26

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(173)

藤波はこの日から新調したショートガウンで入場、黒字に赤の襟、背中には龍が描かれ、金色で「飛龍」の文字の刺繍が施されています。ショートガウンというのは猪木のものより裾が短く、若さを強調しているように感じられます。

三浦アナ「挑戦者、剛竜馬は本名・八木宏、1956年3月23日生まれ、22歳であります。15歳でプロレス入りしました。剛が22歳、チャンピオンの藤波が24歳、そしてプロレスに入ったのが剛が15歳、藤波が17歳と言う非常に若い対決になりましたね」

桜井さん「そうですねぇ、言ってみればプロレスの申し子同士の対決と言っていいですね。私はねぇ、プロレスで育って来た人達が今日こうしてタイトルマッチを闘うということにプロレスの将来に明るさを感じますねぇ!」

三浦アナ「カール・ゴッチ、アントニオ猪木を師と仰ぐ格闘技経験のない17歳の少年が、6年で世界のチャンピオンベルトを手にしました。まさにこれはサラブレッドと言っていいですね。一方の剛は野性の馬と言うか、逆境から這い上がって来る逞しさを感じますね」

桜井さん「そうですねぇ、アメリカでは『ブロンコ』(荒馬)と言う言葉がありますが、まさに『テキサスブロンコ』と言っていいでしょう」

これはちょっと聞き捨てならない。桜井さんの頭の中では剛竜馬とテリー・ファンクがついに同化してしまったようです。適当、ここに極めけり。

両者メキシコ式のベルトを持っての記念撮影の後、両選手のコール、試合は61分1本勝負、レフェリーはミスター高橋。

三浦アナ「桜井さんっ、(試合開始の)ゴングが待たれるところなんですが、ズバリ、見どころとしてはどうですか?」

桜井さん「そうですねぇ、まぁあの〜、剛はスープレックスの達人であるヒロ・マツダに鍛えられて来た、対する藤波はスープレックスの…7種類に変化するスープレックスは当然、藤波の切り札になって来ます。スープレックス合戦というのを見モノにしたいですねぇ!」

前田日明の「7色スープレックス」(古舘伊知郎命名、実際は12種類のスープレックスと言われた。)のルーツは藤波にありました。確か、藤波が凱旋帰国したばかりの東スポに、このような記事が掲載されたような記憶があり、藤波がゴッチのところでダミー人形にスープレックスを仕掛けている写真も見た記憶があります。

両者クリーンに握手、試合開始のゴング。先手を取って藤波の足を取りに行く剛だがこれは余裕で藤波が払い除けます。

桜井さん「剛は硬さが出ていますね。これは無理もないでしょう」

再び足を取りに行く剛、藤波は素早くバックに回ります。

三浦アナ「テクニックとテクニックの応酬、若さと若さの応酬であります!」

桜井さん「藤波はゴッチ直伝、剛はゴッチの直弟子であるマツダにコーチを受けています。いわゆるゴッチスタイルの攻防がスタートから展開されていますねぇ!」
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