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2017年09月25日23:10

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(163)

78年サマー・ファイト・シリーズは6月23日、大宮スケートセンターで開幕。

2年ぶりに参戦となるペドロ・モラレスをシリーズのエース格に、チャボ・ゲレロ、ピーター・メイビア、ヘイスタック・カルホーン、ラリー・ズビスコ、ハン・リーにカルホーンのマネージャーとしてフレッド・ブラッシーが来日。

シリーズ最終戦の7月27日、日本武道館大会のみWWWFヘビー級王者ボブ・バックランドが特別参加。

日本側はストロング小林がWWWF遠征から帰国、坂口とのコンビが3シリーズぶりに復活しています。

モラレスは2年前の76年、第3回ワールド・リーグ戦で新日本初参戦を果たし、リーグ戦13戦全勝で1位通過、シード参加の猪木と決勝で対戦するかと思われましたが、猪木が5月7日、高松市民文化センターでのタッグマッチ(猪木、星野勘太郎組vsビクター・リベラ、ラウル・マタ組)で角材を持って乱入してきたキラー・カール・クラップに左肩を負傷させられ、優勝決定戦出場を棄権しました。

猪木は翌日からも試合に出ており、モハメド・アリとの試合を控えて怪我をさせられないという判断による優勝決定戦棄権とみるのが妥当でしょう。

2位には10勝3敗で坂口、クラップ、リベラの3人が並び、優勝決定戦の前日、5月10日、仙台・宮城県スポーツセンターで3人による巴戦(先に2勝した選手が勝利)が行われました。

第1試合はクラップが12分6秒、リベラをブレーンクロー(頭蓋骨絞め)で破り1勝、第2試合は8分57秒、坂口がリベラを逆エビ固め。坂口1勝、リベラは2敗で脱落。

第3試合の坂口vsクラップが決勝進出者決定戦となり、鉄柱攻撃とブレーンクローで額から流血した坂口が6分12秒、ブレーンバスターからの体固め。

74年の第1回大会からクラップには分が悪く、公式戦で凶器攻撃などで負けてばかりいましたが、ようやくクラップからシングルでピンフォール勝ちを収め、決勝進出。

5月11日、東京体育館ではモラレスと坂口による優勝決定戦となり、坂口が前日のクラップ戦で負傷した額から流血し苦戦しながらも、コーナーポストに上がったモラレスをエプロンから場外マットにデッドリードライブで投げるという荒業で25分38秒、坂口がリングアウト勝ちで優勝しました。

モラレスはこのシリーズ、ノーフォール負けで帰国、猪木とのシングルマッチもお預けになっており、猪木のNWFヘビー級王座に照準を定めての来日となりました。

チャボ、メイビア、カルホーン、ズビスコの4人はいずれもこの時が新日本プロレス初参戦。

チャボは75年7月、全日本プロレスに初来日、帰国後はロサンゼルスに転戦し、アメリカス・ヘビー級王座を獲得、ヒスパニック系人種の多いロサンゼルス地区のベビーフェイスのトップスターに出世、「ロスの太陽」と言われ、藤波と最も手が合いそうなライバルとして藤波との対戦が熱望されていました。

メイビアは68年11月、国際プロレスのワールド・チャンピオン・シリーズに初来日して以来実に約10年ぶりの来日となりました。

この時はありませんでしたが、サモア出身のメイビアはハイチーフ(酋長)の家系であり強さの象徴として下半身一面に不気味なタトゥーを施していました。

長くサンフランシスコで活躍し前77年にWWWF入り、11月21日にはニューヨークMSGの定期戦でスーパースター・ビリー・グラハムの持つWWWFヘビー級王座に挑戦しましたがリングアウト負け。喧嘩の強さでは定評があり、不気味なタトゥーと相俟ってイメージが色々と膨らみました。
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