MSGシリーズが終了してすぐの78年6月7日、福岡スポーツセンターで特別興行「格闘技世界一決定戦」が開催され、超満員8500人発表の観客を動員しています。
メインイベントは前77年8月2日、日本武道館で行われて名勝負との高評価を得た猪木とザ・モンスターマン・エベレット・エディの再戦。
4月4日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで新日本No2の坂口にKO勝ちし猪木へのリベンジのチャンスを掴んだモンスターマンは赤いグローブを着けての入場。
猪木は地元博多山笠の応援団の作った騎馬に乗っての入場でした。
実は猪木はこの時、75年に安西愛子参議院議員らと発起人になっていた青少年育成事業、インターナショナルスクール設立の為に貯めていた資金を新日本プロレスの経理部員に横領されていたことが発覚していました。
試合は3分10ラウンド。レフェリーは京都・日本正武館館長の鈴木正文、ジャッジは遠藤幸吉にミスター高橋が入りました。
試合は前半はモンスターマンが得意の二段蹴り、パンチで優勢を保ちましたが、2回目の対戦で猪木はモンスターマンの動きを完全に把握したか、徐々にペースを掴みました。
中盤の第5ラウンドからは猪木ペースとなり、ダブルアーム・スープレックスでダウンを奪い、6ラウンドはブレーンバスター、バックドロップの大技ラッシュ。ダミー人形のように投げられまくるモンスターマン。
レフェリーが試合をストップしてもいい位のワンサイドゲームとなり7ラウンド1分58秒、猪木がグラウンド・コブラツイストでギブアップ勝ち。
フィニッシュとなったグラウンド・コブラはハッキリ言って余計であり、モンスターマンは既に戦意喪失していました。
鈴木レフェリーがモンスターマンにギブアップするように促した感じで試合は終了。一方的な展開となり前回ほどの好試合にはならなかったと思います。
試合後WKA(全米プロ空手協会)のハワード・ハンセン会長はレフェリーがもっと早く試合をストップすべきであったと抗議しています。
セミファイナルは坂口がランバージャック・ジョニー・リーと3分10ラウンドで対戦。
地元凱旋で張り切る坂口が3ラウンド2分、珍しいコーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップを決め、10カウントでのKO勝ち。こちらの試合は面白かったです。
この他、ウィリエム・ルスカvsバッファロー・アレンの柔道ジャケットマッチの再戦が組まれました。(3分10ラウンド)
前77年12月8日、蔵前国技館での初対戦ではアレンのヘッドバットで額を割られて大流血したルスカが送り襟絞めで逆転勝ちをしていますが、さすがにこの試合形式では金メダリストだったルスカと銅メダリストだったアレンの柔道での実力差が出ました。
4ラウンド59秒、ルスカがサンボ技であるアキレス腱固めを出してアレンはたまらずギブアップ負け。決まり手は足固めでしたが、オランダでクリス・ドールマンとサンボの練習を重ねているルスカが完勝でアレンを返り討ちにしています。
メインとセミは当日午後7時30分からの水曜スペシャルで特番90分枠で生中継されました。
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