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2017年09月04日23:28

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(142)

75年の第2回ワールド・リーグ戦は前年の第1回より外国人側が弱体化。「ゴング」誌に参加の噂が上がっていた超大物ジン・キニスキーの参加は中止となり同時期に開催された全日本プロレスの第3回チャンピオン・カーニバルに来日しました。

また、活動停止した日本プロレスが力道山ゆかりの地球儀をモチーフとしたワールド・リーグ優勝大トロフィーを新日本に贈呈(実際は売却)する話も馬場の妨害工作により実現せず、ワールド・リーグ優勝大トロフィーはこの年12月に開催された全日本のオープン選手権に「寄贈」され馬場の手元に収まりました。

2年連続参加のキラー・カール・クラップ、初来日のマスクマン、スーパー・デストロイヤー(ネイル・グアイ)以外は注目外国人はおらず、巨漢の人間山脈マンマウンテン・マイクが日本プロレスの71年第13回ワールド・リーグ戦に参加経験があったぐらいで他、初来日のサングレ・フリアー、「バーン・ガニアの甥」ジョン・ガニア、「タイガー・ジェット・シンの弟」ファザール・シン(もちろんギミック)らは新日本プロレス45年の歴史の中でも最もしょっぱい外国人の部類に入り白星配給係として酷評されています。

日本側はフリーのストロング小林、大木金太郎、マサ齋藤の参加でグーンと充実。「ワールドじゃなくて日本リーグ戦だ」と全日本のファンから揶揄されました。

開幕戦の4月4日、蔵前国技館ではビザ発給の遅延からか、SデストロイヤーとFシンが来日が間に合わず(4月8日、新潟県荒川町岩船広域体育館大会から参加)入場セレモニーは外国人が4人という事態になりました。

そんな中で、リーグ戦を面白くしたのは大木でした。この日猪木と公式戦で対戦。ヘッドバットの奇襲で猪木を場外に落とし、場外でもヘッドバットの乱打、カウントギリギリまでヘッドバットを見舞い、リングにかけ上がる作戦で僅か1分16秒リングアウト勝ち。

マットを叩いて悔しがる猪木でしたが後の祭りでした。

メインイベントで行われたのは坂口とS小林の初のシングルマッチ。初優勝の呼び声が高かった坂口はS小林に勝てず30分時間切れ引き分け。

このシリーズ最大の目玉は日本プロレス崩壊に伴う坂口と大木の遺恨試合。

4月18日、福生市民体育館でのセミファイナル、坂口vsSデストロイヤーの一戦のゲスト解説に大木が登場。放送席で次週4月25日、福山市体育館での公式戦で対戦する坂口に対し、「頭突き6発で倒す」と公言しました。

試合は坂口がアトミックドロップでSデストロイヤーにフォール勝ち。勝利者インタビューで山崎正アナウンサーが「いよいよ、来週の福山では大木選手と対戦する訳なんですが、大木選手は坂口さんを頭突き6発で倒す、と言っていますが!?」

と振ったところ、これまで冷静だった坂口が激昂し、「誰がそんなことを言ってるんだ!」と放送席にいる大木に殴りかかっていきました。

大木も頭突きで坂口に応戦。放送席で乱闘が始まりました。若手が懸命に止めて事態は収束しましたが、リング上では滅多に感情を出すことなく、2番手のポジションを貫いていた坂口が激怒するのは大変珍しいことでした。
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