新WWWFジュニア・ヘビー級王者となった藤波は78年1月27日にはロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムのリングに登場。早くもマスクド・カナディアン(ロディ・パイパー)と初防衛戦を行い、30分9秒、飛龍回転固め(前方高角度回転エビ固め、いわゆるウラカンラナ)で勝利。王座防衛を果たしました。
おそらく、MSGでのカルロス・ホセ・エストラーダ戦よりも前にロサンゼルスに出ることは決まっていたかとは思いますが、当時の新日本プロレスの海外戦略は非常に巧妙に出来ています。
ちなみにドラゴン・スープレックスを現在のように「飛龍原爆固め」と表記するのは後になってからで、当時は単に「飛龍固め」と現され、カナディアン戦のフィニッシュとなったウラカンラナが飛龍回転固めと表記されたのはこの時1度きりです。
1月31日は大阪府立体育会館大会で、テレビ収録されていますが、最終戦の放送が終わってから流されるいわゆる「溜め録り」の試合でした。
メインイベントは2月3日、札幌中島スポーツセンター2日目で行われる猪木vsタイガー・ジェット・シンがノンタイトルでのシングル対決。
本来的には前哨戦と言えますがテレビ中継は本番のタイトルマッチよりも後に放送される訳です。
試合は実際のタイトルマッチを前に猪木が17分8秒、前方回転エビ固めであっさりとシンからフォール勝ちをしてしまい、いささか拍子抜けとなりました。
猪木vsシンは1月23日、ニューヨークMSGでのカルロス・ホセ・エストラーダvs藤波のWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合の完全版と二元中継で2月17日、藤波vsカナディアンは翌週24日のワールドプロレスリングで放送されました。
2月2、3の両日は新日本プロレスとしては初となる札幌中島スポーツセンター雪祭り興行2連戦。
札幌中島における雪祭り興行2連戦は日本プロレス時代の69年2月3、4日以来実に9年ぶりのことでした。
この時は初日の3日は猪木、大木金太郎vsバスター・ロイド、(ルーファス・ジョーンズ)、トム・ジョーンズ組のアジア・タッグ王座決定戦(吉村道明が返上)で2-1で猪木、大木組が勝利。馬場はセミでボブ・ボイヤーを破っています。
2日目は馬場、猪木組が1月9日、広島県立体育館でウィルバー・スタイダー、ダニー・ホッジ組に奪われたインターナショナル・タッグ選手権のリターンマッチに挑み2-1で勝って王座奪回に成功しています。
2日間で猪木がタッグ二冠に輝きましたが、この年の7月から日本プロレスの中継に参入するNETに向けての布石が既に打たれているような感じです。
さて、今回の新日本初の札幌中島2連戦初日は坂口、ストロング小林組vsシン、上田馬之助組の北米タッグ選手権試合、1月27日、愛知県体育館での再戦です。
1本目は12分、坂口が上田を片エビ固め、2本目は6分59秒、上田が坂口を片エビ固め。
決勝の3本目は日本組が3分27秒に反則勝ちを拾い、坂口、S小林組が辛くも2-1で4度目の防衛に成功。
2日目の3日はテレビ生中継で猪木とシンのNWFヘビー級選手権試合が行われ、猪木が鮮やかな側頭部へのジャンピング・ハイキックをシンに決め、21分13秒にリングアウト勝ちで12度目の王座防衛を果たしています。
観客は2日が4000人、3日が4800人発表と分散したか、満員マークはつかず。今後に課題を残しました。
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