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2017年08月03日23:44

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(110)

カルロス・ホセ・エストラーダvs藤波のWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合がテレビ朝日で速報としてダイジェスト放送されたのが日本時間で試合から4日後の78年1月27日でしたが(完全版は後日放送)、この日は愛知県体育館からの生放送との二元中継。

藤波の試合の放送が終わるとカメラは愛知県体育館に切り替わり、メインイベントの坂口、ストロング小林組vsタイガー・ジェット・シン、上田馬之助組の北米タッグ選手権試合。猪木の試合は放送がありません。

欠場が多い猪木なのでワールドプロレスリングに出ていないことはありましたが普通に試合に出場していて中継に試合が流されない、というのは珍しかったです。

この後の藤波の凱旋帰国からの海外遠征の中継などでこの78年から何回かこの傾向はみられることになります。

上田が放送席にやって来て、「猪木よ、度胸があるならば俺の考案したネイル・デスマッチを受けよ!」と自分で書いた(?)イラストを書いたフリップで視聴者にネイル・デスマッチの説明を行っています。

リング下に五寸釘を隙間なく打ち付けたボードを四方全てに敷き詰めておいて逃げられないようにして闘う、という一歩間違えばリングアクシデントにつながり兼ねない危険なもの。

桜井さん「これはねぇ、上田君がアメリカで試合をしているオクラホマやルイジアナなどで行われている試合方法なんですね。この地区は荒くれ者が多いですからねぇ、リング下に落とされたらですねぇ、猪木君を持ってしてもですねぇ、非常に危ないですよぉ!」

果たしてオクラホマやルイジアナでこんな試合が行われていたかどうかは謎ですが、多分それはないと思います。

2月8日、日本武道館で予定されている猪木と上田のシングル戦にネイル・デスマッチで闘えとアピールする上田。

後日、猪木がこれを了承し日本初の五寸釘デスマッチとして行われることが決まりました。

メインの北米タッグ戦は1本目は12分31秒、上田がS小林を凶器攻撃からシャチ横内式クロスチョップからエビ固め。

凶器攻撃以外にフィニッシュホールドを持っていないとされる上田が唯一フィニッシュに使っていたのがヨーロッパで活躍していたフリーの典型的バガボンド日本人レスラー、シャチ横内式クロスチョップでした。

国際プロレスのラッシャー木村が使っているクロスチョップは横内式を自分流にアレンジしたものです。

2本目は8分12秒に日本組の反則勝ち、3本目は3分58秒に両チームリングアウトとなり、内容的には坂口、S小林組がシン、上田組の反則攻撃の前にやられっぱなしの展開となりましたが、ともあれ、1-1の引き分けで王者組が3度目の防衛に成功しております。

両チームは結果の如何を問わず、2月2日の札幌中島スポーツセンター2連戦初日で同タイトルを賭けて再び相まみえることになります。
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