mixiユーザー(id:21258650)

2017年08月01日23:38

407 view

ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(108)

本邦初公開となる鮮やかなドラゴン・スープレックス(ホールド)でカルロス・ホセ・エストラーダを破りWWWFジュニア・ヘビー級王者となった藤波辰巳に早速、実況の舟橋慶一アナウンサーがリングに上がり勝利者インタビューを行っています。

舟橋アナ「それではリング上、WWWFジュニア・ヘビー級王座を奪取致しました藤波辰巳選手にお話を伺いたいと思います。おめでとうございます!」

藤波「ありがとうございます!マジソン・スクエアガーデンは初めてということで、ちょっとこう、客にのまれたっていうか…」

舟橋アナ「今日のマジソンは22511人、4年ぶりの大入りだそうですよ」

藤波「そんなに入ったんですか!?」

舟橋アナ「今日見せた最後のスープレックスなんですが、日本のファンも見るの初めて。もちろんニューヨークのファンも初めてだと思うんですが、あれはどこで開発したのですか?」

藤波「あれはホントのことを言うとカール・ゴッチの新兵器なんですよ。(ゴッチが)これをチャンピオンシップに使ってくれって。あれはフォールというよりも相手が、もうギブアップしちゃっているんですね。だからレフェリーが『ギブアップ?、ギブアップ?』と聞いているんですよ」

舟橋アナ「師匠であるアントニオ猪木にいいお土産が出来ますね。」

藤波「そうですね」

舟橋アナ「これから藤波選手は責任が重くなって来ますね。2か月に1度、マジソンでの防衛戦が義務づけられて来ます。今後も頑張って下さい!」

いくつか要点を整理していきたいと思います。

藤波はドラゴン・スープレックスはフルネルソンの体勢から後方に投げてブリッジして固める、という技であるが、これまでに例をみない危険な大技でもあり、カウント3を奪うというよりは相手が戦意喪失してギブアップしてしまう技である、ということを示唆しています。

固め技でないのでギブアップするか?というと難しいと思いますが、いずれにせよ、カウント3を悠長に数える暇はなく、危険なので直ぐに試合をストップさせよ、ということかと思います。

この時の藤波の発言は3月に凱旋帰国以降、日本で度々ドラゴン・スープレックスを出した時に、レフェリーが3カウントを入れず、即座に試合をストップさせてしまう、という動きに連動していくことになります。

80年3月にアーマンド・ゲレロ、アンヘル・ブランコにドラゴンをかけて戦闘不能にし途中帰国させ(後に成田空港での両者の写真が公開され、ギミックであったことが判明)てしまい、WWFから「禁じ手」とされた、という話しはまたの機会に書きたいと思います。

舟橋アナの「マジソンで2か月に一度の防衛戦を行うことを義務づけられている」について。

これは特に全日本プロレスと全日本のファンから言われがちな「新間が藤波売り出しの為にビンス・シニアに金を積んで休眠ベルトを復活させ、日本に持ってくるに過ぎない」という揶揄を回避する為に新間が描いた絵であり、藤波はWWWFジュニア・ヘビー級王者として日本とアメリカ(この後メキシコ、カナダが追加される)を「又にかけて」防衛戦を行う従来の日本人メインイベンターにはいない、まさにインターナショナルな王者像をイメージし、それを実践させようと計画していました。
8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年08月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031