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2017年07月28日23:26

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(104)

78年1月23日、ニューヨークMSGで行われたカルロス・ホセ・エストラーダvs藤波辰巳のWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合。

試合開始のゴングが鳴りました。先ずはお互いカラー・アンド・エルボー(ロックアップ)でガッチリと組んでから藤波が鮮やかな巻き投げ一閃。

桜井さん「投げが実にシャープですねぇ!」

舟橋アナ「このWWWFジュニア・ヘビー級王座は38年から47年(昭和)にかけまして不滅の王者と言われていたジョー・ディファジオが9年間、保持していました。その後2か月前にリング上のカルロス・エストラーダが保持致しました。」

エストラーダも巻き投げを返してからアームロック。この辺の基礎はしっかりと出来ている選手です。

舟橋アナ「挑戦者の藤波辰巳、元気一杯試合をしております。藤波は4年間(の海外修行)で素晴らしい技を納得いくまで研究した。この技を今日はチャンピオンのエストラーダに思い切りぶつけていきたいと語っておりました。」

藤波は試合前に既に新技予告をしていたことになります。

舟橋アナ「桜井さんっ、藤波は一昨日、シカゴからニューヨーク入りしたんですが、昨日、今日と順調にトレーニングを重ねまして今日は絶好調で試合に臨んでいると語っていましたね」

桜井さん「そうですね。雪で1日ニューヨーク入りが遅れたんですがね、コンディションはいいですね。彼はですねぇ、グラウンドよりも立体的な立ち技で勝負したいと言ってましたねぇ、非常に積極的なファイトが楽しみですよ」

舟橋アナの「藤波、新技予告」に対して「これは寝技ではなく、スタンドでの大技ではないか」という意味のコメントをさりげなく捕捉していく桜井さん。見事な解説ぶりとしか言いようがありません。

ここで言うグラウンドとは寝技に限った話ではなく、サブミッション全般を指し、立ち技とは投げ技全般を指しています。

もちろん、会場がMSGという2万人以上収容出来る大アリーナであることを十分考慮に入れた上での話でしょう。

エストラーダはパンチ、キックからヘッドロックに捉えましたが、藤波はこれをアームロックで切り返しました。

腕を取られて再び劣勢に回ったエストラーダは藤波の後ろ髪を掴んで引き吊り倒し、顔面かきむしりからパンチでダウンを奪っていきました。

舟橋アナ「藤波辰巳は(昭和)49年の(西ドイツ)ハノーバー・トーナメントを皮切りに、一昨年の秋からノースカロライナに渡りカール・ゴッチの指導の元に、ジョージア、テネシー、ワシントンDCをサーキット致しまして、昨年の夏にメキシコに入りましたね」

桜井さん「そうですねぇ、まああのぉ〜日本を出ましてから大体約3年間、武者修行をしてきた訳ですけれども、その成果を今日、見せてくれるんじゃないかと思いますけどねぇ」

エストラーダは藤波を対角線上に大きく投げてカバー、カウント2で返す藤波、エストラーダはさらに投げを打っていきます。エストラーダのパンチ攻撃に藤波も下からのパンチで応戦しチョップ一発。藤波が攻勢に転じました。
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