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2017年07月03日23:42

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(79)

77年8月2日、日本武道館で行われた猪木vs全米プロ空手世界スーパー・ヘビー級王者、ザ・モンスターマン・エベレット・エディの格闘技世界一決定戦は11000人(満員)の観客を集めました。

先ずはモンスターマンがジョニー・ペイトの「シャフト・イン・アフリカ」のテーマ曲に乗って軽快なフットワークで入場。

セコンドにはトレーナーのアーノルド・ユキーデ、この日、全日本キックの鈴木勝幸を鮮やかにKOしたベニー・ユキーデ、妹のリリー・ユキーデ(立花れい子という女子キックの選手とエキシビションで対戦)がついています。

舟橋アナ「桜井さん、モンスターマンですが、トレーニングで一段と引き締まって見えますね」

桜井さん「それとねぇ、『ゴーゴー』のリズムに乗って入場とはですねぇ、いかにも余裕たっぷりですねぇ」

モンスターマンの入場曲「シャフト・イン・アフリカ」は映画「黒いジャガー」のサントラ盤でありますが「ゴーゴー」という言い方は昭和のペンの侍らしくて本当にいい。微笑ましくなります。

ちなみにこのシャフト・イン・アフリカは次の同年10月25日、日本武道館での坂口vsバッファロー・アレン(アレン・コージ)の柔道ジャケットマッチで坂口の入場時にも流され、アレンの入場時には同じアルバムに収録されている別テイクが使われました。

私は3年程前に紙ジャケットで発売されたシャフト・イン・アフリカのCDを購入することが出来、当時の記憶が鮮烈に蘇って来ました。

舟橋アナ「今日は控室でも大変落ち着いた素振りで、猪木何するものぞ!という感じでしたね」

桜井さん「とにかくこの人はですねぇ、もう自信に溢れていますよ。もう負けることなんて微塵も考えていないんじゃないですかねぇ」

続いて猪木入場、舟橋アナ「館内は大歓声、アントニオ猪木の入場です」

猪木はオレンジ色のガウン、先導は日本国旗を持った木村たかし(健吾)。チーフセコンドは山本小鉄、坂口、星野勘太郎、永源遥ら。

そして猪木の入場テーマはこの日から「炎のファイター」になりました。会場初使用です。

この曲はマイケル・マッサー作曲、マンドリル演奏のモハメド・アリ自伝映画「アリ・ザ・グレイテスト」のサントラ盤に収録されている「ALI-BOM-BA-YE」のPART�気任靴拭�

経緯は前76年6月26日、日本武道館で行われたアリと猪木の試合で全米で生中継されたクローズド・サーキットの販売が予想を大幅に下回り興行的には失敗に終わり、7億円とも9億円とも言われる巨額の負債を背負った新日本プロレスが、

610万ドル(18億3000万円相当)と言われたアリのファイトマネーを払い切れず、アリ側からファイトマネーの全額支払を求めて訴訟を起こされていましたが、新間寿マネージャーがアリ側にファイトマネーの値下げを交渉し、和解に持ち込もうとする話し合いの中で出てきました。

この曲を聞いた新間がアリ側の代理人であるハーバード・モハメドに「いい曲だ、この曲を猪木にくれないか!?」と打診しOKをもらったことに起因しました。

ライバル局の日本テレビと全日本プロレスはこの年の2月、ミル・マスカラスの入場テーマ曲としてジグソーの「スカイハイ」を使用。

この梅垣進プロデューサーの仕掛けは大ヒット、71年にイギリス、香港合作のB級アクション映画のサントラとして発売され、映画はさしたるヒットもしませんでしたが曲はマスカラスのテーマとして大ヒット。

洋楽チャート第1位まで登り詰めました。

新間がこれをただ見ている訳もなく猪木の入場テーマ曲を模索していたところ、この曲に巡り合った次第でした。
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