77年3月31日新日本プロレス蔵前国技館大会2連戦初日はダブルメインイベント。
先ず第4回ワールド・リーグ戦優勝決定戦、リーグ戦第1位マスクド・スーパースターと第2位坂口の対戦。
試合はスーパースターが得意のフライング・ネックブリーカードロップがスッポ抜けて自爆、すかさず坂口がジャンピング・ニーアタックから逆エビ固めに捉えて20分5秒、ギブアップ勝ちで2年連続優勝を果たしています。
試合後、坂口は「来年こそは決勝で猪木さんと戦って、勝って優勝したい」とコメントしましたが、実際は永久に叶わぬ願いになってしまいました。
続く猪木vsジョニー・パワーズのNWFヘビー級選手権試合は当初、パワーズが猪木にリング上のロープを全て外した上での「ノーロープデスマッチ」での対戦を要求。
つまりリング上で足8の字固めが決まれば、ロープがなければ猪木はエスケープ出来ずにギブアップの道を選ばざるを得ないという考えからきたものです。
猪木もこれを受けて立った為ノーロープデスマッチでの一騎討ちが濃厚となりましたが試合前に特別レフェリーのルー・テーズがリングに上がりマイクで観客に説明。
「猪木とパワーズからノーロープデスマッチで対戦したいという申し出があったが、ロープを外しての試合は大変危険である。プロレスリングは喧嘩や殺し合いではない。私はレフェリーの権限としてノーロープでの試合は認めない。通常ルールでの試合をするよう要求する」
とノーロープデスマッチでの試合を却下しました。
桜井さん「ノーロープデスマッチというのはですねぇ、1950年代にアメリカの南部地区で考えられた試合方法なんですけどねぇ、非常に危険なんですね。ですからテーズの判断は正しいですね。やっぱりタイトルマッチですから正々堂々と闘って欲しいですねぇ」
このコメントは流石です。余計なツッコミは入れない方がいいと思える桜井イズムが溢れております。
60分1本勝負で行われた猪木とパワーズのNWFヘビー級選手権試合は20分23秒、バックドロップからの体固めで猪木が完勝し8度目の防衛に成功しました。
この試合は翌4月1日、NETがテレビ朝日に社名変更した初日にワールドプロレスリングのレギュラー枠で放送されています。
番組の冒頭に「事件」が放送されています。
4月1日、蔵前国技館で猪木、坂口組の黄金コンビの挑戦を受けるタイガー・ジェット・シン、上田馬之助組が既にこの日国技館入りしており、翌日の試合に向けて解説の遠藤幸吉がシン、上田にインタビュー。
しかし、遠藤氏のインタビューに腹を立てたシンと上田がいきなり遠藤氏に襲いかかりました。シンがサーベル一撃で遠藤氏を倒すと2人がかりでストンピングの暴行。もちろん遠藤氏はしっかり受身を取っていましたが…。
早々にインタビュースペースから去って行ってしまいました。
遠藤氏は眼鏡が外れた状態でスッカリ興奮し「俺に暴力を振るうよりはリング上でそれをぶつけて欲しい」と自分のことを放送で「俺」と言ってしまうなど錯乱状態でした。
私はこの場面は長い間、4月1日、蔵前での出来事と勘違いしていましたが実際は3月31日に収録されており、サムライTVで放送された「闘いのワンダーランド」でそのことを20年位経ってから31日に起きたものであったことが確認されています。
日本プロレス時代の遺恨から上田が一発いいヤツを入れてしまったかは謎です。
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