猪木とスタン・ハンセンの初対決はハンセンがゴングと同時にパンチ、キック、エルボーと間断なく攻め続けてスタート。
セオリー無視のブルファイトはこの時すでにハンセンのファイトスタイルとして確立されていました。
猪木は場外に出てダメージからの回復を図ろうとしましたがハンセンは場外の猪木を追いかけて本部席の机に叩き付けます。
リングに戻るや猪木も反撃し、ハンセンの巨体を豪快なボディスラム、さらにスライディング・レッグシザース(カニ挟み)でダウンさせると得意のリバース・インディアン・デスロックへ移行しました。
この日の解説は桜井さんではなく遠藤幸吉氏でした。
猪木がロープを背にした瞬間、背後からセミファイナルにも乱入した上田馬之助が入ってきて猪木に首絞め、さらにタイガー・ジェット・シンも乱入、2人がかりで猪木を痛め付け始めました。
レフェリーのミスター高橋はゴングを要請し11分13秒、猪木の反則勝ちとなりました。
ハンセンはシンと上田にワンテンポ遅れてから猪木の攻撃に加わりましたが、どちらかというと試合をぶち壊された感じで映像を見る限りシン、上田とのリレーションは今一つだった印象を受けました。
しかし、ハンセンはシンの若手に方を押さえられてサーベルで観客を威嚇しながら入場してくるシーンに強いインスピレーションを受けたと後日コメントしています。
このシリーズには新日本プロレスの常連であったイギリスのピート・ロバーツも来日しており、ロバーツは新日本初登場で緊張していたハンセンをシリーズ中何かとケアし、ハンセンはロバーツに対しリスペクトの念を抱くようになりました。
全日本プロレス移籍後、ロバーツが新日本から呼ばれなくなってから、馬場にロバーツを仲介して全日本へ一緒に上がる等両者は長きに亘り友人関係にありました。
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