75年12月11日、蔵前国技館で行われた猪木vsビル・ロビンソンのNWF世界ヘビー級選手権試合。
ジックリとしたグラウンドの攻防の静寂を破るようなロビンソンのサイド・スープレックスが炸裂!
舟橋慶一アナウンサー「早くも出ましたビル・ロビンソン、サイド・スープレックス!」
桜井さん「出ましたねぇ〜!」
30分過ぎまで、お互いの技術の試し合いのような展開となりました。
桜井さん「いや〜これは一見静かに見えますけども、大変な死闘ですねぇ!」
1本目は猪木がロビンソンの両脚を捕まえ、執拗に逆エビ固めに拘りました。
猪木の逆エビ狙いを両腕と自らの頭部を巧みに使って逃れたロビンソンは猪木の裏を書いての鮮やかな逆さ押さえ込み。
42分53秒、カウント3が入り、ロビンソンが先制のフォール勝ち。この時点で既に残り試合時間は17分7秒。
2本目、猪木が懸命に追いかけます。ロビンソンがダブルアーム・スープレックス、ツームストン・パイルドライバーを見せれば、猪木は弓矢固め、バックドロップ。
試合前に猪木はロビンソンの得意技である人間風車ダブルアーム・スープレックスをロビンソンに決めて見せると「公約」
何度かロビンソンをリバースフルネルソンに捕らえるもロビンソンは腰を落として防御。
元々、猪木のダブルアームは相手の頭を脇の下に入れてのリバースフルネルソンから一旦自らの腰を落として投げ、投げながらネルソンに差した自らの両腕のグリップを外しながら投げる独自の投げ方。
よって弧は小さく、見映えはあまりよくありません。終盤、ようやくロビンソンをネルソンに捕らえ、腰を落として投げようとしたところ、疲れか腰砕けになってしまい、そのままゴロンと投げた感じになりました。
桜井さん「ちょっと投げが浅かった!」
本家ロビンソンが2本目に猪木を2発目のダブルアーム・スープレックス。
舟橋アナ「スープレックス!とどめだぞっ!」
桜井さん「投げられましたねぇ〜!」
50分を過ぎたあたりからロビンソンは巧みにロープを利用してエスケープを繰り返し、勝ち逃げの体勢へ。猪木の動きに焦りが見えて来ました。
しかし、勝機は一瞬に訪れ、猪木はロビンソンのエルボーバットをカットすると、一気に卍固め。
これで決め切れなければ猪木はベルトを失います。グイグイと絞め上げる猪木、レフェリーのレッドシューズ・ドゥーガンが確認すると大きなジェスチャーでゴングを要請。
16分19秒、猪木が残り48秒で1-1のイーブンに追い付きました。
決勝の3本目、ゴングと同時に勢いよく飛び出した猪木はドロップキック、ボディスラムにいきましたが如何せん時間が足りず、60分時間切れ引き分け。
歴史的名勝負はこれ一度きりに終わっています。
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