タルダロス達に遅れてパーティ会場入りした蛍に声をかけてきたケイオスとソール。2人共タキシードとドレス姿でワインを手にしていた。
蛍「わぁ・・・・」
ケイオス「どうした」
蛍「2人をみていると大人のパーティ、って感じがします」
思ったありのままを口にする。タルダロス達は雰囲気がパーティというよりは飲み会テイストだったが、2人はパーティを愉しんでいる様子である。
だが、素直には楽しめないという。アマテラス殺害計画を企てて天宮神宮崩壊を企てたのはケイオスだし、配下のソールもたくさんの巫女を殺しているし、なにより-----
蛍の両親を殺したケイオスは憎い仇であるが・・・・
今は素直に楽しんでほしいという。戦いの最中は確かに悪者だったろうが、今は更生の途中だ。2人が更生してくれれば両親もうかばれるだろうか・・・・。
ソール「そうね。あなたにはもうしわけない事をしたわちゃんと反省はしているわ」
ケイオス「今更詫びをしても殺した2人が生き返る訳ではないが。すまない事をした」
蛍「・・・・・・・・もういいんです。あなた達が更生し、2人で幸せになってくれれれば・・・・きっと両親もうかばれるでしょう」
完全に割り切れた・・・・とはいえない。未だに復讐のふた文字が心の中には確かに存在する。以前にケイオスは「逃げも隠れもしない。復讐をしたければすればいい」と言っていたが・・・・そこまでする気は今はない。ちゃんと抗生してくれるのが今の願いだ。
ソール「そういえば、あなたのお姫様は?」
ケイオス「アリア様と一緒だろう。そろそろ時間的にくるだろうとは思うが」
蛍「それはタルダロスさん達から聞きましたけど・・・・まだボクのお姫様という訳では・・・・」
ケイオス「そうか。ならひとつ、アドバイスをしてやろう」
なんだろう。どんなアドバイスだろう。今の蛍にはあまり心理的余裕はない。聞けるアドバイスがあれば聞いておこう。
ケイオス「ああいう女はな、押しに弱いものだ。お前がキッチリ男をみせればうまくいくであろう」
ソール「がんばってね」
ケイオスのアドバイス・・・・前に博人にも聞かされた気がする。結局は男らしくしなければいけないという事か。なら帰り路にでも--------
と思ったとき、会場にはいってきた2人に会場にいた全員の視線が集まった。アリアと恋美が入ってきたのだ。恋美は水色のミニドレス姿で頭にはティアラが。一緒に来た時にはつけていなかったので、アリアのものだろうか。アリアも白のウェディングドレスのような綺麗なドレスすがた。会場には女性もたくさんいたが、2人は天使や女神様・・・・陳腐ではあるが、そんな表現が会う気がする。アリアのほうは本物の神さまだが。
もちろん、話したい男性のダンスの申し込みが殺到。アリアは話に応じ、恋美を蛍のもとへ行かせた。
蛍「・・・・・・・・・・・・」
恋美「お化粧に時間がかかっちゃったわ。・・・・どうしたのよボーっとして」
蛍「・・・・綺麗です」
素直な感想が口から漏れた。恋美、急速沸騰。
恋美「あ、あたりまえでしょ?こ、恋美なんだからっ。さ、さぁいくわよ!!そ、そうね。まずはアンジュさん達のところにあいさつ回りに行くわよ」
照れ隠しなのか、そう一気に言い、蛍の手を取って歩きだした。だしたが・・・・
となりには天使のような可愛さの恋美。かたやタキシードが微妙に似合わない蛍・・・・。
なんだか・・・・釣り合っていない・・・・気がする。
アンジュとセリカ達と会話する恋美をみながら・・・・次第に蛍の中の告白する勇気が萎えていっていた-------------
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