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2017年01月20日21:42

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ジャンボ鶴田怪物伝説(310)

83年3月30日、松戸市運動公園体育館(観衆3700人満員)ではメインイベントで鶴田とスタン・ハンセンがノンタイトルながらシングルで対戦。

ハンセンは全日本に移籍する時に「馬場要員」として引き抜かれており鶴田が前面に出てハンセンと抗争するようなことはなく、シングルでは前82年の世界最強タッグ決定リーグ戦で2度対戦しハンセンのリングアウト勝ち(11月29日、盛岡・岩手県営体育館)と両者リングアウト(12月7日福岡国際センター、テレビ収録)という結末。

私見では「鶴田vsハンセンに名勝負なし」です。

試合はセミファイナルからの流れで鶴田にはテリー・ファンク、天龍。ハンセン側にはアレックス・スミルノフ、ロン・バスがセコンドについて最初から荒れた展開になりました。

ハンセンがボディスラムの状態からそのまま鶴田をコーナーに逆さ吊りにしてストンピングの連発、セコンドのテリーが「反則だっ、早くブレークしろ!」とレフェリーのジョー樋口に猛烈な抗議。

それを見ていたハンセンがテリーに襲いかかり乱闘に。双方のセコンド陣が入って収拾がつかなくなりノーコンテストに終わりました。

セミでは馬場、テリー組vsスミルノフ、バス組が対戦、前シリーズ最終戦以外は出場せずたっぷり休養を取った馬場がバスをフォールして好調ぶりを見せつけています。

セミ前はアジア・タッグ選手権試合。阿修羅・原、マイティ井上組の王者チームに挑むのは前王者でパートナー、佐藤昭雄の負傷によりベルト返上を余儀なくされた石川敬士とロッキー羽田のチーム。

羽田は当時、内臓疾患(糖尿病)による欠場もあり、ポジションは原、石川、佐藤、M井上、グレート小鹿、大熊元司の下くらいになっており特定のタッグパートナーもいませんでした。

タイトル戦線にもほとんど絡むことなく、佐藤の欠場により唐突にお鉢が回って来た感じでした。

久しぶりのチャンスで張り切っていた羽田は原のラグビータックルをかわすと一気に首固め。完璧に決まったかに見えましたが、コーナーのM井上が出てきてレフェリーに石川が入ろうとしているとアピール。

レフェリーが石川に気を取られている間に羽田の首固めをM井上がクルリと体勢を入れ替えて原が上になり、レフェリーは慌ててカウント3。

20分58秒、原、M井上組がトリックプレーで2度目の王座防衛を果たしています。

大技で決着をつけることなく、巧みに反則を駆使した丸め込みでのフィニッシュは外様では後輩に当たる原、M井上が、外様の先輩(日本プロレスの残党)だった羽田に対して敬意を現したかと思います。

羽田はこれがレスラー生活最後のタイトルマッチとなりました。

3月31日、三鷹市スポーツガーデンドアーズ駐車場特設リングから初来日の虎の爪ケリー・フォン・エリックが特別参加。この日は大熊とのシングルマッチで7分30秒、体固めで勝利を飾りました。

4月1日、市原市臨海体育館(観衆3100人、テレビ収録)では鶴田はテッド・デビアスとのUNヘビー級王座防衛戦。

デビアスは前回の来日あたりから「世界王者の定番技」足4の字固めを多用するようになっており、この試合においても執拗な足殺しで鶴田を追い込んでいきました。

しかし、鶴田はタフでした。なかなか足4の字が決まらない。試合の途中でデビアスの息が上がってしまったのは当時テレビで確認出来ました。

鶴田は足4の字狙いに来たデビアスがステップオーバーして背中を向けたところをキック、デビアスはもんどり打ってロープへ飛ばされています。

ロープから戻って来たところを鶴田はエビ固めに丸め込んで15分46秒、カウント3が入り鶴田が2度目の王座防衛に成功しました。

セミのテリー、天龍組とハンセン、バス組の一戦はハンセンのウエスタン・ラリアットで場外でダウンした天龍がリングアウト負け。

この日テレビ初登場(2月10日セントルイスでのグレッグ・バレンタインとのミズーリ州ヘビー級タイトル戦は放送済)となったケリーはM井上と対戦し、タイガークローでフォール勝ち。

注目の入場テーマ曲は意外にも映画「ロッキー3」のテーマ曲となったサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」日本テレビ、全日本にしてはベタな選曲でした。
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