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2017年01月14日11:53

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ジャンボ鶴田怪物伝説(305)

83年エキサイト・シリーズは特番「土曜トップスペシャル」の放送もあり、17大会中、テレビ収録が7会場ありました。

3月2日、山形県総合体育館大会(観衆4500人、テレビ収録)ではメインイベントにカブキがシングルで出場、トミー・リッチとの60分1本勝負を行っています。

前日の秋田大会に続き、従来の全日本プロレスにはなかった斬新なマッチメークでした。新機軸を打ち立てて、新日本プロレスに追い付き、追い越せ。就任2年目の松根社長はマッチメーカーとなっていた佐藤昭雄との連係を密にし観客の前に現れることはありませんでしたが、陣頭指揮を取りました。

馬場がシリーズに参戦していなかったことで色々柔軟な発想で取り組み出来たかと思います。

ベビーフェイス外国人のリッチが相手であればアメリカで見せていたカブキ本来のヒールムーブをふんだんに見る事が出来ました。

カブキはリッチの肩にショルダークローを見舞って動きを止めていきます。リッチはエルボーバットからのフライング・ボディシザースドロップにいきますがこれはクリア。

コーナーに詰まったカブキにリッチが突進していったところ、カブキは毒霧を噴射!顔面を押さえてのたうち回るリッチ。ところがこれはレフェリーがしっかりと見ており、9分35秒カブキの反則負けとなりました。

カブキとしてはアメリカ仕様のスタイルを見せられたかと思います。

セミファイナルはアジア・タッグ選手権試合、2月23日、大阪・臨海スポーツセンターで行われた王座決定戦で不本意な反則裁定となった同一カードの再戦、阿修羅・原、マイティ井上組vsグレート小鹿、大熊元司組の対戦。

試合はM井上が極道コンビの連係に捕まりましたが、ロープ越しに小鹿がM井上を羽交い締め、そこへ大熊が井上の胸板へヘッドバットを入れようと突進してきたところ、M井上は両足を大熊の腕にフックして一回転。

16分10秒、鮮やかな前方回転エビ固めが決まりカウント3。原、M井上が極道コンビを返り討ちにして王座初防衛に成功しています。フィニッシュの回転エビ固めは77年11月6日、国際プロレスの後楽園ホールでのアジア・タッグ戦(小鹿、大熊組vsM井上、アニマル浜口組)の3本目にM井上が大熊に見せた回転エビと同じでM井上のレスリングマスターぶりを証明しました。

鶴田はセミ前で地元山形県鶴岡市出身の石川敬士とタッグを組んでタイガー・ジェット・シン、上田馬之助組と対戦、シンがブレーンバスターで石川をフォール。石川は故郷に錦を飾れず。

シリーズ最終戦の3月3日、後楽園ホール大会(観衆3400人超満員、テレビ収録)のみ馬場が出場、シリーズ中に上田が馬場に対し度重なる挑発を行い、馬場が上田の喧嘩を買ってこの日シングルマッチが実現しました。

試合はダブルメインイベント第1試合として組まれました。(60分1本勝負)

馬場は上田の左腕を捕らえると全体重をかけてのジャンピング・アームブリーカーを連発、上田が左肩を脱臼したと判断したレフェリーが16分3秒、レフェリーストップをかけてゴングを要請し馬場の勝利。

一説にはこの試合、プロレス雑誌で上田と鶴見が対談を行った際、上田が元子夫人を批判したことに対する制裁マッチと言われていますが真相は定かではありません。

ただアームブリーカーの形は違うにせよ、上田の左肩を脱臼させるというフィニッシュは78年2月8日、新日本プロレス日本武道館での猪木vs上田のネイルデスマッチの終わり方に酷似しており、

「過激なプロレスだの何だの言っているが、あんな試合は俺にも出来る」

という馬場の意地ではなかったかと思います。

同時に馬場抜き体制でもいけると思われては困るという松根社長へのアピールでもあったかと。

ダブルメイン第2試合は鶴田とシンの2月11日同所での再戦となりました。

この試合、鶴田が体力でシンを圧倒、ついにシンからフォール勝ちかと思わせましたがシンが凶器攻撃で17分36秒、鶴田の反則勝ち。シンは寸前でフォール負けを逃れた感じでした。

連獅子スタイルのコスチュームで登場のカブキはマイク・デービスをネックブリーカードロップでフォール。カブキとしての凱旋シリーズの最後を飾りました。

この時期上田馬之助がブレイクしコント赤信号による「男は馬之助」のレコードが発売されています。いしかわじゅんによるユニークな似顔絵も話題になりました。
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