数日後。もうすぐ冬休み・・・・でもあり、クリスマスが目前の土曜日。蛍はある店に向かっていた。
そして、その店の前に立っている。店名は、『紳士服のコダカ』。全国に店舗を構える紳士服のお店である。蛍は入口に立っていた・・・・そして・・・・
入ろうか入るまいか悩んでいる。月乃宮クリスマスパーティー用の服を求めてきたのだが・・・・
・・・・あるのか?小学生でも着られる紳士服が。入って扱っていなければ笑い者ではないだろうか・・・・と入口をくぐれないの理由はソレである。あと、あっても持ち金で買えるかどうか。天宮の祓魔師といえば御三家並の名家なので仕事はあったのだが・・・・天宮の復興にお金を当ててしまったのでせいぜい・・・・大学生の一ヵ月のバイトでもらいましたくらいのお金くらいしかない。十分といえば十分ではあるが、別個で恋美に渡すクリスマスプレゼントの予算もほしい。
それはそれとして。とりあえず店先で悩んでいても仕方がない。男は度胸だ。どんと行け。蛍は自動ドアをくぐって店へ入った。
そしてすぐに出てくる。残念ながら子供用は取り扱っていなかった。笑い者にはならなく、逆に申し訳なさそうな店員である。店員の話だと、よくそういう子どもにパーティ用のを買い求めてくる親子が来店するのだという。時期限定で扱えばいいのだろうが、結局は扱ってもあまり売れないのだという。家族親戚のホームパーティレベルでは買ってはいかないし、せいぜいいいところのお坊ちゃまが会社のパーティなどで着るのに買っていくのが関の山だとか。数年前からは取り扱わなくなったのだと話してくれた。
ならば仕方がない。蛍は店を出た。この店では取り扱ってはいなかったが、他に分かる店が思いつかない。子供だし、紳士服の店など知らなくても当然ではある。
とはいえ、そこで終わる蛍ではない。一緒にいく恋美に赤っ恥はかかせられない。スマホでこのあたりを検索し、紳士服を扱っている店を探していると---------
蛍は名前を呼ばれた。スマホをいじっていた手を止めて顔をあげると・・・・ロキとケイオスとソールがいた。妙な組み合わせ・・・・でもないか。元々一緒にワルをしていたのだから
・・・・ワル?
蛍「こんなところで何をしようというのですか」
ロキ「何って?・・・・ああ、ボク達が一緒だから何か悪さをしようと思ってるのカナ?」
ケイオス「まぁ、仕方のない話だが」
・・・・違うらしい。ここに来た要件を聞くと、蛍の背後の建物をロキが親指で差す。
蛍の背後。すなわち・・・・今でてきた紳士服の店。
ソール「なぜか私達もパーティに呼ばれてね。2人の服を買いに来たのよ」
という事らしかった。というか、アマテラスを殺して日本を暗黒の国にしようとした奴らまで呼ぶなしアンジュ。
ケイオス「という事だが、お前は?」
蛍「同じですよ。でも、子供用は扱っていないと言われて出てきて次のお店をググってるところです」
ロキ「ハハハハハ♪お子様用は無いって言われたのかこれは笑える!!」
ソール「こら。笑わないの」
ロキ「おっと。じゃあアドバイスをあげよう」
蛍「アドバイス・・・・」
ロキ「なにその胡散臭そうな顔は。チャントマジメなハナシサ。デパートに行ってみたらどうだい」
蛍「デパート・・・・ですか・・・・・。なるほど・・・・」
得心がいった。紳士服専門店にないのなら・・・・デパートにも紳士服は売っている。きっと子供用もあるに違いない。3人に別れを告げて、早速最寄りのデパート、戯勢丹へ向かった。
ロキ「これでひと段落♪サ、ボク達用のも探そうカ?」
ケイオス「それはいいが、いいのか?月乃宮アンジュにオーダーメイドを頼んだ方が早くないか?」
ロキ「ああ、うん、そのテもあったかナ?」
ソール「きっといまからでは間に合わないわ。デパートで正解よきっと。さぁ、2人のを探しましょうか」
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