愛瑠の出発の日。ホームには博人と恋美と両親、蛍、竜司、るるなが見送りにきていた。愛瑠の友人や御三家とは別の日に送別会が行われ、昨日は月乃宮主催のパーティがあった。タルダロスとタナトスのせいでちょっと??混沌とはしていたが、概ねしんみりとした会だった。
それぞれ最後の言葉を交わし・・・・蛍の番となる。
蛍「お姉ちゃん」
愛瑠「蛍。皆のおかげで建物は再建できるでしょうけど、後の事は頼むわね。どのくらいかかるかわからないけど、必ず戻るから」
愛瑠無き後、工事を仕切ったり新たに入ってくる修行巫女さんなどの面倒だったり、襲撃の時に散り散りになった生存者を探し求めたり・・・・蛍に課せられた仕事は多々ある。姉は自分の代わりに人柱・・・・は人聞き悪いがそのような事に行くわけなので続きの務めは自分がやらないといけない。
愛瑠「あとはそうね・・・・恋美ちゃんと仲良くね」
それが今のところの課題の1つだが・・・・進展しているのやら。蛍は苦笑するしかない。結局あれから登下校を共にしただけだった。たまにてをつないで登下校もしたが拒まれたりはしなかったので悪くは思われていない筈。
愛瑠「できればくっついた2人を最後にみたかったけれど」
蛍「お姉ちゃんが帰ってきたころにはそうなってるといいんだけど」
愛瑠「あら言うじゃない。じゃあ期待して待ってるわね。吉報を」
待たれても焦るだけなのだが・・・・。
最後は博人と別れ話を始める愛瑠。その様子を見ながら恋美を横目でみる。
(結局・・・・この日までに目に見えた進展はなかったなぁ・・・・)
目に見えた・・・・皆の前で手をつないだりしたら流石に殴られるか背中に仕込まれているだろう2本の刀を抜かれるだろうか。さすがにそんなリスクを冒してまでやる気は無い。
ホームに発車のアナウンスがながれる。
愛瑠は電車に乗り込んだ。
愛瑠「蛍。あとは頼むわね」
蛍「うん。お姉ちゃんもがんばって」
一言だけ言葉を交わしたあと、電車は走り去っていった。
恋美「行っちゃったわね」
蛍「うん」
博人「天宮神宮再建、頑張れよ」
るるな「何か困ったことがあったら言ってね。できる事だったらするから。ね?竜司」
竜司「・・・・フン」
蛍「みなさんありがとうございます」
これからは愛瑠がしていた事まですべて、蛍がしなければならない。
もしかしたら・・・・恋美との恋の事などしている場合ではなくなるかもしれない。天宮再興は第1優先事項なのだから。
しかしだからといって諦めるのも。
とはいえ、この先に目立ったイベントは---------
(・・・・クリスマス・・・・・か。)
そこで告白。クリスマスに告白とかロマンチックな事かもしれないが、そこがチャンスであろう。
いつまでも女装をして今の小学校にいる訳にもいかない。なにせ天宮再建がある。再建場所は元々の土地にする訳だが、あちらの元の小学校の方が元天宮には近いのだ。姉がそれでもこっちの小学校に通っているので通えないことはないが、近いほうが再建には便利だろう。
タイムリミットは・・・・来年春、と考えている。それまでには・・・・
(受け入れられるにしても・・・・断られるにしても・・・・一応の結果はださないとなぁ・・・・)
クリスマス告白。頑張れ蛍-------------
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