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2016年12月01日22:42

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猪木とビンス(411)

第5回MSGタッグ・リーグ戦優勝決定戦が行われた同じ日の84年12月5日、UWFが旗揚げイヤー最終戦となる後楽園ホール大会を開催し3250人(超満員)発表の観客を動員しています。

大量離脱により選手層が薄くなってしまった新日本プロレスはストロング・マシンズとマネージャーのワカマツが毎週テレビに登場するようになりました。マシンズはライトなファンにはわかりやすくて受けていたかと思われるものの、これまで新日本のストロングスタイルに傾倒していた本物嗜好のファンはUWFに流れていきました。

メインイベントはスーパー・タイガーと藤原喜明のノーフォール・デスマッチ(時間無制限1本勝負)。

両者は9月7日のシングル戦ではSタイガーがチキンウィング・フェイスロックで勝利。10月5日と11月15日のSタイガー、前田日明組vs藤原、木戸修組は藤原がそれぞれチキンウィング・フェイスロックと三角絞めで藤原がSタイガーから連勝。(3大会とも後楽園ホール)とスコアではSタイガーの1勝2敗。

同じ相手に3連敗は許されないSタイガーはスタートからキックの連発、キックを持たない藤原は何とかSタイガーをリング中央でサブミッションに捕まえようとしますが、Sタイガーはロー、ミドル、ハイと蹴りを打ち分けて藤原を中に入れようとせず。

試合はキックの連発を食らって藤原が途中から意識朦朧とし始め、ロープづたいに逃げるのがやっとでした。

ノーフォール・デスマッチなので返し技などのクイックで3カウントを取りに行くことは出来ないルールです。

狂気じみたSタイガーの蹴りをノーガードに近い状態で受け続けた藤原はダウンを繰り返した結果、27分19秒SタイガーのKOによる完勝でした。

藤原はSタイガーの情容赦ない蹴りをずっと受け続けておりました。

第1次UWFは完全にプロレス団体であり、総合格闘技の団体ではなく、ロープエスケープもありません。この試合はKOかギブアップでのみ勝敗が決定するルールでした。

この試合がきっかけとなり新生UWFではルールの見直しが行われ「ダウン、ロープエスケープによるロストポイント有」を採用してTKO決着が見られるようになりました。

セミファイナルは高田伸彦と山崎一夫の対戦、こちらも高田の重い蹴りを山崎が受ける展開となりました。試合は20分を超す熱戦の末、高田のキックの隙をついた山崎がバックに回り込んでのジャーマンでカウント3によるフォール勝ち。

新日本プロレス時代から通算して初めて1年先輩である高田を破りました。

3カウントが入った瞬間、後楽園は割れんばかりの歓声が起き、試合が終わってから山崎が観客席近くの通路で喜びのあまり笑顔で両腕を高々と上げるとまたそこで大歓声、超満員の観客は愛すべき「山ちゃん」の高田からの初勝利を祝福しました。

セミ前の前田、ピート・ロバーツ組vs木戸、キース・ハワード組は30分時間切れ引き分け。

木戸とPロバーツの対戦は職人同士の見事な攻防を見せてくれました。新日本プロレス初期の懐かしい風景がそこにありました。

欧州勢はPロバーツ、ハワード、スコット・マギーの3人はUスタイルへの対応力は十分あったかと思います。
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