開会式がおわり、いよいよ運動会のはじまり。
いきなりではないが、2つ目の競技が、女子400メートル(トラック1周)走がある。
10月なのでちょっと肌寒い。すこし軽くウォーミングアップをしておこう。入場口でかるくストレッチを行っておく。
同じ400メートル走になったクラスメイト女子が「おてやわらかにね〜」なんていってくるので「こちらこそ」と返しておく。
とこうしてクラスメイトと周りの女子を見回して思う。
本当は男なのに、女の子として出場していいのだろうか?と。小学4年生程度では明確な差はないが、これから男の子は男らしく、女の子は女らしくなる。筋力も男のほうが上になる筈で。とはいえ、筋力があがれば必ず女子に走りで勝てる訳ではないが、その意味では有利不利は少なからずある筈だ。
まぁ女の子として通っているのだから、今更男子のほうに混ざる事は出来ない。女子としてこの400メートルを走りきろう。
と思いつつストレッチをしていると、前の男子400メートルが終わったようだ。次は自分の番だ。
入場口から並んで入り、順番を待つ。順番は1年生の部から始まり徐々に進んで最後に6年生の番になる。4年生なので4番目だ。
順番はすぐにやってきた。スタートラインに並び、走る構えをとる。
(草薙さんに教わった霜月っていう技の出だし部分。教わったことを思い出して----------)
運動会実行委員の生徒「位置について〜ってもう付いてるね。よ〜い--------」
そして・・・・ピストルな・・・・鳴る------------
結果は・・・・1位。蛍は1位の旗を持っている係員の許へ向かった。
恋美「1位、おめでと」
1位の旗を持っていたのは恋美だった。しかもちょっと不満気な貌で。1位の人を出迎える表情ではない。
恋美「ま、当たり前だけどね。にいにいから特訓を施されてるし。それに-----」
蛍「それに?」
恋美「アンタ、ホントは男の子なんだから、勝ってトーゼンよ」
それを言われてしまうと何とも言えない。しかし男だからといって勝てるという保証はないのだが・・・・。
恋美「ま・・・・まぁ・・・・その・・・・1回しか言わないわよ!!・・・・お・・・・おめでと・・・・」
頬を赤くしながらそっぽむきつつそう言ってくれた。ちょっとは好感度が上がってくれただろうか?
さて次は、障害物競走。流石に走り込みしかしていないので・・・・順には4位。6人中。
恋美「今度は4位?何よさっきのは。あーあ、げんめつ〜」
マジですか・・・・・・・・。
これはもう最後の借りもの競争に賭けるしかないようだ。
しかし・・・・借りものがすぐに見つかってすぐに借りられるものかどうかにかかってくるが・・・・。
半分は運だ。1位に慣れなくてもまぁ仕方がない。
出来ればそれでも1位にはなりたい。そう思いつつ最後の順番を待つ------------
・・・・が借りもの競争は午後だった。蛍は姉と一緒に博人と恋美と合流し、昼食に向かった。
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