月乃宮邸に到着した蛍はメイドにサクっと門を開けてもらうと応接間へ。やがてやってきたアンジュとセリカに向かって言い放った。「女装を辞めたい」と。
・・・・その、アンジュのリアクションがコレだ。
アンジュ「・・・・え? ?(○▽○)」
蛍「や、なんでそんなはちゅねみくみたいな顔になってるのか分からないけど」
アンジュ「だって、女装を辞めたいなどと仰るから」
セリカ「でも・・・・もう脅威はなくなったんだし、もういいんじゃないかな・・・・」
セリカも蛍側で加勢。2対1になった訳だが--------
暫く足を組んでソファに深く腰掛けて考え込むアンジュ。
・・・・中学校の制服のスカートからピンク色の見てはいけないなにかが見えた気がして顔を背ける蛍。
そんな蛍に・・・・真顔で問う。それでいいのかと。女装を辞めるということはつまり男という事をいままでかかわった人にバラす事になり、そうなれば大騒ぎになる。
ただ男とバラすだけならまだしも。
アンジュ「つまりは女子トイレに入っていただの体育で体操服に着替えるのに女子更衣室をつかっていただの、プールの授業でスクール水着になる際に皆の裸まで見ただのまでバラす事になりますがそれでいいと仰るの?」
蛍「っ!!??」
それはマズい。それはとてつもなくマズい事だ。セリカもその先は理解できたらしく、青ざめている。きっと女子達にボッコボコにされている蛍でも想像したのだろう。
だが、それを解決する方法はある。
蛍「元の!!そう、元の小学校に戻れば--------------」
アンジュ「折角できたご友人を自分のご都合で切り捨てて、あなたは元の学校に戻るとおっしゃるのね。そんな薄情な方だとは思いませんでしたわ」
蛍「え、いや・・・・それは・・・・」
たしかに。男という事を隠してはいるが・・・・折角今の学校でできた友達を、自分の都合で別れるのはちょっと気が引けてくる・・・・。
アンジュ「それに、想い人と同じ小学校に折角おりますのに、みすみすチャンスを逃すおつもり?同じ学校なら、学校行事で色々と思い出作りも出来ますのに。あなたが女装していれば、へんな冷やかしなどもないでしょうし?」
蛍「えっと。・・・・ちょっ!!ど、どうしてボクの好きな人がいるって・・・・!!」
アンジュ「このわたくしが気づかないとでも?恋美さんは手ごわいですが、同じ学校にいれば学校行事もあれば、登下校で一緒に帰る事もあるでしょう。チャンスをフイにしてでも、あなたは元の学校に戻る、それでいいですのね?」
セリカ「そ、そうだね。女同士でいたら男子にからかわれたり・・・・しない・・・・の・・・・かな?」
アンジュのいう事は尤だ。蛍は恋美が好きだ。登下校を一緒にする事もあれば、学校で会話する事だってあるかもしれない。昼休みに一緒にいる事も。元の小学校に戻ってしまえば・・・・学校で起こりうるイベント??はなくなってしまうだろう。
それは惜しい気がする・・・・。
蛍は・・・・このまま女装して今の小学校に通う事を決意した。
その言葉を聞いて「男ですわ!!見た目はいまや女の子ですが」といいつつ応接間を出て行く蛍を見送り・・・・
出て行ってドアが閉まったとき・・・・アンジュの顔は------------
セリカ「お、お姉ちゃん!?何かヌケ作先生みたいな顔になってるよ!?」
アンジュ「フフフ。男の娘プロジェクト、続行・・・・ですわ♪」
セリカ「さっきの話は・・・・女装を続けさせるため・・・・なの・・・・?」
アンジュ「それもありますが、すべて彼を慮っての事です。まぁ、女装がバレて女子からボコボコにされる彼もみたかったですが」
セリカは・・・・苦笑しかでなかった・・・・。
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