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2016年09月05日22:51

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猪木とビンス(356)

ビンス・マクマホンの全米制圧に対抗しNWAが反撃を開始しました。

84年5月29日、ニューヨークとはハドソン川を挟んでほど近いところに位置しているニュージャージー州のイースト・ルーサーフォード・メドーランズ地区のブレンダン・バーン・アリーナにてNWAが「レスリング・ナイトオブ・チャンピオン」と銘打ったビッグショーを開催、20000人の観客を動員しています。

このイベントの中心になっていたのはノースカロライナのジム・クロケット・ジュニアですが、これに協力したのがジョージアのジム・バーネット、プエルトリコのカルロス・コロン、そして日本の馬場のみ。

テキサス州ダラスのフリッツ・フォン・エリックフロリダのエディ・グラハム達は協力せず、また、ビンスに侵攻されたセントルイスのボブ・ガイゲルは業績不振からビンスと闘う意欲はもはやなくなっていました。

巨大カルテルと言われたNWAですが、この時点でメンバーはかなり減少しており、前年までNWAの1ローカルテリトリーに過ぎなかったWWFに対抗し、闘う姿勢を見せたのは北米ではクロケットだけしかいなかった、と言っても過言ではありません。

この大会の詳細につきましては、いずれ別連載「ジャンボ鶴田怪物伝説」の中で順を追って書いていきたいと思いますが、主な内容としては、

5月24日、横須賀市総合体育会館でケリー・フォン・エリックを破りNWA世界ヘビー級王座に返り咲いたリック・フレアーがリッキー・スティムボートを破り王座防衛。

プエルトリコのWWCのオーナー兼エース、コロンはタリー・ブランチャードに勝ちユニバーサル王座を防衛。

アニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズはキングコング・バンディ、ブギウギ・ジミー・バリアント組を一蹴してNWA世界タッグ王座防衛。

馬場の全日本プロレスからはグランド・チャンピオン・カーニバルPART�兇粒�催中とあって主力メンバーは派遣出来なかったものの、PWFヘビー級王者スタン・ハンセンとザ・グレート・カブキを参戦させました。

ハンセンはワフー・マクダニエルと両者反則の引き分けでPWF王座を防衛し、カブキはジ・インベーダー1号(ロベルト・ソト)に反則負けとなっています。(カブキは6月1日、帯広市総合体育館から全日本に途中参戦)

この他、全米の人気者であるダスティ・ローデスも出場しジ・アサシンを破っています。ビンス・シニア時代は親密な関係にあったローデスとWWFは既に契約切れとなっておりました。

また、馬場の仲介によりNWAとの協力関係を結んだAWAのオーナー、バーン・ガニアは6月1日、ミズーリ州セントルイス・キール・オーデトリアムでのNWA定期戦にいささかロートルながらブラックジャック・マリガンとブラックジャック・ランザのザ・ブラックジャックス、シーク・アヤトラ・ブラックウェル(クラッシャー)、シーク・アドナン・アル・ケーシーを派遣しています。

ビンスはNWA侵攻に続き、AWA地区にもついに興行戦争を仕掛けました。6月17日、ミネソタ州ミネアポリス・メットセンターで興行を開催。

12000人と満員の観客を動員し大成功に終わりました。メインイベントではハルク・ホーガンがデビット・シュルツを破りWWF世界ヘビー級王座を防衛。

後のロイヤル・ランボーの原型とも言えるバトルロイヤルでは「IWGPを負傷を理由に途中帰国した」ビッグ・ジョン・スタッドが優勝を果たしています。


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