84年IWGP第17戦は5月29日千葉公園体育館(観衆3700人満員)。坂口副社長はビンス・マクマホン・シニアの葬儀に出席する為渡米しこの日から6月1日の高松大会まで欠場。
ビンス・シニアの死去によりWWFとの提携も微妙なものになるのでは?とのマスコミの質問には「これまで通り、関係が変わることはない」とコメントしています。
千葉大会公式戦は猪木とケン・パテラが対戦、10分15秒バックドロップからの体固めでフルマーク0失点の30点、パテラは4点。
マサ齋藤はビッグ・ジョン・スタッドに不戦勝で9点。
新日勢は四国に移動。第18戦5月30日、松山・愛媛県民会館(観衆4000人超満員)。長州がオットー・ワンツを体固めで破り19点、ワンツはまだ片目が開かず0点。
パテラはビッグ・ジョン・クインに勝ち9点、クインは4点。ヨーロッパ勢は不振が続きます。
アドリアン・アドニスはスタッドに不戦勝で20点。
第19戦は5月31日高知県民体育館(観衆3800人満員)M齋藤とディック・マードックの玄人好みの職人対決。日本では日本プロレスの第14回ワールド・リーグ戦で2度公式戦で対戦、フォールとリングアウトでマードックが2勝しています。
実に12年ぶりとなった両者のシングル対決は両者リングアウトの引き分けに終わり、齋藤は11点、マードックは21点。
藤波はスタッドに不戦勝で26点とトップグループの猪木、アンドレ・ザ・ジャイアントを追走。
第20戦、6月1日高松市民文化センター(テレビ生中継、観衆4500人超満員)はメインで猪木がアドニスと対戦(懸賞金100万円争奪)。
アドニスは猪木のウィークポイントである左膝に狙いを絞って集中攻撃、劣勢が続いた猪木でしたが11分7秒、延髄斬りからの体固めで35点、アドニスは20点。
長州とアンドレの対戦は長州がアンドレの巨体をボディスラムで投げるという快挙をやってのけましたがアンドレのビッグブートからのヒッププッシュに5分57秒、体固めでフォール負け。アンドレは失点1で29点で猪木とアンドレが3位以下のグループを引き離しました。長州は19点止まり。
アンドレをボディスラムで投げたのはハーリー・レイス、ブルーザー・ブロディ、ローラン・ボック、猪木、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、カネック、ブラックジャック・マリガンの名前があげられていますが、伝聞と思われるのもあります。
実況の古舘伊知郎アナウンサーは「世界で9人目!」とエキサイトして長州の快挙を称えました。
いずれもアンドレが相手に「協力」しなければ成立しない話ですが、実際のところは「溜め」が全くなく、長州がアンドレを投げるのはいささか無理があったように思います。
これを考えると全日本プロレスの渕正信が馬場の教えをきちんと守ってボディスラムの時に「溜め」を作ってから投げているのは大事なことかと考えます。
この日のテレビ中継では、セミファイナルのタッグマッチ、藤波、木村健吾組vsM齋藤、谷津嘉章組が放送され、両チームリングアウトの引き分け。
四国連戦の最後は第22戦6月2日宇和島市営闘牛場(観衆3400人)。今回のツアーでは愛媛2回、香川、高知が各1回で徳島の開催はなし。
M齋藤とマスクド・スーパースターが両者リングアウト。齋藤は13点、スーパースターも13点。
マードックはワンツを片エビ固めに降し26点と実力者ぶりを発揮、ワンツは未だ勝ち点に恵まれずという結果になりました。
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