報告会の夜。いつもの今は使われていないらしい小屋で目を覚ましたソールは上半身を起き上がらせて辺りを見回す。静かな寝息のヘルモードに、少々??イビキがうるさいエーギルが眠っていた。
ソール「・・・・ケイオス?」
ケイオスの姿は小屋になかった。一体どこへ行ってしまったのだろうか。
・・・・・・・・まさか--------------------
ソールは小屋を飛び出した。もしかしたら1人で草薙と戦いに行ったかもしれないと。
・・・・だが、ケイオスは小屋のすぐ外にいた。彼は満天の夜空を見上げているようだった。ソールの気配に気づいたのかそれともドアの開いた音がしたからなのか、ケイオスはゆっくりとふりむいた。その表情はどこか・・・・憂いているようで---------------
ケイオス「・・・・ソールか。どうした。眠れないのか」
ソール「それはケイオスの方じゃないの?どうしたのこんなところで」
ケイオスは「確かにそうだな」と苦笑すると、また夜空を見上げた−−−−−−−−−−−−−
そのまま彼は思い出話を始めた。
ケイオス、エーギル、ヘルモード、ソール。ロキがいた時期もあったが、4人が共に行動をするようになったのはいつの事だろうか。人間には計り知れない遠い遠い年月を経て今ここにいる。
そう・・・・長い長い・・・・。
思い返せば4人はずっと悪事を働いてきた。
エーギルとヘルモードの出会う前の事はケイオスは分からない。しかし自分の身の上くらいは覚えている。ケイオスには他に2人の兄妹がいた。優秀な兄と優秀な妹。いまはどこでどうしているかは知らない。今でもどこかで暮らしているか・・・・もう死んでいるか・・・・。
彼は優秀な兄と妹の間でいつも「兄は優秀なのに」、「妹さんは優秀なのに」、「兄を見習え」と神としては平々凡々な能力でしかなかった彼は言われ続けた。そう、家族といるのは・・・・彼にとって苦痛でしかなかった。ケイオス一家は父親母親を含め、皆何かしらの能力に秀でていた。攻撃魔法が得意な兄、治癒魔法が得意な妹、王宮文官の父親、王宮司祭の母親。それがケイオスの家族。魔力は平凡、頭脳も普通、運動能力も普通。そんな彼がどんどんやさぐれていくのにはそう時間はかからなかった。あちこちで悪事を働き、城下で有名は不良として認識された彼は家から勘当され、1人で街を彷徨った。その時に出会ったのが・・・・剣の才に秀でた青年剣士だった。たまたま彼のサイフをスリ盗ろうとして取り押さえられ、青年剣士に捕まってしまった。その彼は悪い事ばかりしている子供のケイオスの話をきいて、「なら剣の道を進んでみないかい?」と青年剣士はケイオスに剣を教えた。1年程青年剣士の下で修行し、剣の技を身に付けたケイオスは1人修行の旅にでて、神界の国を転々としたようだった-----------
ソール「その剣士は強いの?」
ケイオス「ああ。お前以上に強いだろう。今の俺でもまだ勝てんだろう。その剣士とはそれ以降には1度も会わずに時は流れ、お前達と出会い・・・・それからはソールも知っての通りだ」
彼は悪事こそすれ、頭脳や魔カには見放されたが、剣の腕には才能があった。残念ながら??その才能は殺しの技に成り果ててしまったようだが・・・・。
ソール「どうして今さらそんな事を思っていたの?」
ケイオス「いや。決戦は近い。俺とて草薙に殺されるやもしれん。思い出話もいいだろうと思ってな」
ソール「縁起でもない事をいわないで。まだ負けると決まった訳じゃないでしょう?」
ケイオス「そうだな。ではお前には死んでほしくはないだから決戦の日は参加するなというのも愚言だな」
ソール「もちろんよ」
2人は笑い合って小屋に戻る。
決戦はもうすぐ。ケイオスもソールも死は覚悟していた。
だがしかし----------------
------------------------------FINALへ------------------------------
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