近くのファミリーレストランに入った2人はドリンクバーと軽く食べられるポテトの盛り合わせのようなものを注文し、対面同士で座る。「で?なんの話?」とオレンジジュースをストローでチューチューすすっている恋美が蛍に問う。どうやらナンパから助けてくれたお礼というだけではないというのを薄々察しているようである。
蛍「実は・・・・これなんだけど・・・・」
蛍は先ほど当たったペアチケットを差し出した。その反応が・・・・飲んでいたオレンジジュースのグラスを落としそうになる程。
恋美「これ、ディズニーランドの1日フリーパスじゃないのよ!!どうしたのよこれ!!」
蛍は経緯を話すと、すごいすごいとそのチケットを手に取って目を輝かせている。
恋美「へー。1等とか特賞ってホントに入ってるもんなのねー。恋美、都市伝説だと思ってたわ。あれ?恋美に見せたって事は・・・・くれるの?」
蛍「・・・・くれるというか・・・・」
ここだ。話の流れからして誘うなら今だ。勇気をふりしぼって??さそってみた。
恋美「え?あんたと?まぁいいけど。・・・・・・・・あれ?恋美とあんたって事は・・・・で、でででででーと!?」
女の子の恰好をしているが、蛍は男の子。2人が遊びに行くという事はデート、という事になるだろう。その事実に遅ればせながら顔を赤くする恋美。
顔を赤くしてどうするか迷っている。そして・・・・デートを了承してくれた。
恋美「か、勘違いしないでよね!!ホントはにいにいと行きたかったんだけど!!当てたあんたが行かないのは何か違うと思ってだし、断ったらあんたが泣きそうだし!!実際、あんた泣きそうよ!?」
泣きそう?そんな顔していただろうか。全く気付かなかった蛍だが、とりあえずデートを受けてもらえたことに素直にうれしい。
恋美「ま、まぁ決まったことだし、その笑顔がちょっとイラつくけど行ってあげる。ちゃんとえすこーと、しなさいよ?」
蛍「え、えすこー・・・・と?」
恋美「当たり前でしょ?あんたその恰好でも男でしょ?ちゃんと恋美を楽しませなさいよね!!」
蛍「えええ・・・・が、がんばる・・・・」
2人はファミリーレストランを出て別れた。
デートの日取りは・・・・今度の金曜日。なぜそうしたかというと、土日は家族連れの人達でとてつもない順番待ちが予想されたから。平日なら世のお父さんお母さんは仕事だろうし、いても学生のデートくらいのものと推測しての事だ。
しかし。
エスコートしなさいといわれてもどうしたらいいか途方に暮れる。
何かの雑誌でデートの予習でもしておこうか?
それとも、誰かにアドバイスを乞おうか?
とりあえず、デートを繰り返ししている姉にでも相談してみようか。そういえば今頃はアンジュとケイオス達との戦いの打合せをすると朝買い物に出てくる時に聞いた気がする。蛍は月乃宮の屋敷に向かう事にした。
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