82年世界最強タッグ決定リーグ戦第5戦は11月30日、馬場のお膝元新潟市体育館。
公式戦初戦となったハーリー・レイス、ディック・スレーター組が上田馬之助、スーパー・デストロイヤー組と対戦しスレーターがトップロープからのエルボースタッブでSデストロイヤーに体固めで2点獲得。
上田、Sデストロイヤー組は4戦8失点で早くも白星配給係となりました。
20分1本勝負のスペシャルマッチは馬場がブルーザー・ブロディとシングルで対戦し両者リングアウト。
スタン・ハンセンは天龍をウェスタン・ラリアットからの体固めで一蹴し、鶴田は珍しい阿修羅・原とのタッグでドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンク組のザ・ファンクスと時間切れ引き分けとなりました。
第6戦12月1日、富山市体育館大会、この日の公式戦はハンセン、ブロディ組vs天龍、原組。
超獣コンビからすれば消化試合かと思われましたが、ハンセンがレフェリー暴行によりまさかの反則負けで天龍、原組が貴重な白星2点を挙げています。
スペシャルマッチは馬場、鶴田組とファンクスが20分時間切れ引き分け。公式戦ではないとは言え、このカードを20分にしてしまうのはあまりに勿体なく、カードによっては30分にするなどマッチメークに柔軟性を持たせるべきだったと考えます。
同じくレイス、スレーター組と上田、Sデストロイヤー組は両チームリングアウト。
リーグ戦前半の山場は第7戦の12月2日、大阪府立体育会館でのテレビ収録。
この日は2大公式戦が組まれました。メインイベントはハンセン、ブロディ組vsレイス、スレーター組。
本来ならスレーターのところにはジミー・スヌーカが入っていれば、遺恨試合としてさらなる注目を集めたに違いありませんでした。
レイスはファンクスとは違い、超獣コンビに体力負けせず、喧嘩ファイトで真っ向からぶつかり一歩も引きません。
乱闘でカッとなったレイスは割って入ったレフェリーのジョー樋口を場外に投げてしまい、入って来たサブレフェリーにもレイスの椅子攻撃が誤爆。
これが決定打となってしまい、レイスが不本意な反則負け。ハンセン、ブロディ組は連敗を免れ6点、レイス、スレーター組は2点。
セミファイナルはファンクスvsリッキー・スティムボート、ジェイ・ヤングブラッド組のベビーフェイスマッチ。
試合はリッキー、ジェイ組がスタートからアームドラッグ、ドロップキックといった空中殺法でファンクスを撹乱。
ジェイがテリーにコーナーに上がって振り向き様のダイビング・ボディアタック、しかし冷静にこれを受け止めたテリーはクルッと身体を一回転させてエビ固めに押さえ込んでカウント3。
ファンクスは6点。リッキー、ジェイ組は初日が出ず0点。
スペシャルマッチは馬場、鶴田組が上田、Sデストロイヤー組と対戦、鶴田がバックドロップでSデストロイヤーを破って公式戦で足を引っ張られた借りを返しました。
移動日を挟んで、第8戦は12月4日、宮崎県小林市体育館大会。
公式戦はレイス、スレーター組と天龍、原組が対戦、レイスが原をバーディカル・スープレックスからの体固めで4点。天龍、原組は2点。
スペシャルマッチでは富山大会に次いで馬場、鶴田組が20分時間切れ引き分け。ハンセン、ブロディ組と上田、Sデストロイヤー組は僅か3分18秒でハンセンがウェスタン・ラリアットでSデストロイヤーを体固め。
第9戦は12月5日、久留米・福岡県立体育館。
公式戦は馬場、鶴田組vs天龍、原組の今リーグ戦唯一の日本人対決。
試合は鶴田が原をフライング・ボディシザースドロップからの体固めで破り、師弟コンビはようやく勝ち点2をゲットしています。
前年の同一カード(81年11月30日、愛知県体育館)では鶴田が原に使ったフィニッシュは逆さ押さえ込みで、この年はバックドロップと並んでルー・テーズの必殺技の一つ、フライング・ボディシザースドロップ(空中胴締め落とし、テーズプレスとも言われる)で決めており、技巧よりも力、と微妙な変化があったことは事実でした。
バックドロップはまだこの時点では相手の胴を両腕でグリップして投げてはいたものの、ジャーマン・スープレックス気味であり、まだまだ完成途上といった感じを受けました。
スペシャルマッチはドリーとブロディが両者リングアウト。ハンセンはSデストロイヤーにウェスタン・ラリアットで勝ち。
レイス、スレーター組vsリッキー、ジェイ組は20分時間切れ引き分け、テリーは上田に反則勝ちとなっています。
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