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2016年05月26日22:35

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ジャンボ鶴田怪物伝説(279)

82年の全日本プロレスは松根光雄新社長の元、日本テレビからの豊富な資金源をバックに年頭から切り札スタン・ハンセンを投入、2か月おきに1回都心の1万人収容規模の大会場でビッグマッチを開催して来ましたが7月のサマー・アクション・シリーズ以降は東京の大会場での興行は行わず。やや尻すぼみの感は否めませんでした。

新日本プロレスとの興行合戦も6月の札幌、蔵前以降は目立ったものはなくジャイアント・シリーズにおいても大阪府立体育会館(全日本10月7日、新日本同26日)位でした。

大阪はブルーザー・ブロディvs鶴田のインターナショナル・ヘビー級選手権試合をメインに持ってきた全日本は4200人発表と満員とは成らず。

新日本はこの時10月8日、後楽園ホールでの闘魂シリーズ開幕戦でメキシコ遠征より凱旋帰国した長州が藤波に噛みついて反逆。

これも日本プロレスの歴史に残る事件であり、これを機に新日本は日本人対決中心のマッチメークにシフト。

大阪では猪木、藤波組vsラッシャー木村、アニマル浜口組、長州と共にメキシコ、アメリカ修行から帰国しタイガーマスクに牙を向いた虎ハンター、小林邦昭がタイガーマスクに挑んだWWFジュニア・ヘビー級選手権試合で7300人(満員)発表で新日本の勝利。

愛知県体育館は全日本が11月2日、新日本は11月30日に第3回MSGタッグ・リーグ戦開催と4週間離れており、興行戦争とは言い難いですがハーリー・レイスvs馬場のPWFヘビー級選手権試合、ブロディvsジミー・スヌーカの遺恨試合の全日本が6200人発表。

新日本は猪木、ハルク・ホーガン組vs坂口、藤波組の公式戦、アンドレ・ザ・ジャイアントvsマスクド・スーパースター、キラー・カーンvsディック・マードックのスペシャルマッチで11000人(超満員)発表の観客を動員しています。

東海地区には新日本の辣腕プロモーター、共同企画の富野徹三氏がおり元々新日本人気の高い地区でしたので仕方ない面はありますが名阪は新日本がいずれも大差で勝利しました。

さてアメリカでは、8月29日、ミネソタ州セントポール・シビックセンターでAWA世界ヘビー級王者ニック・ボックウィンクルがオーストリアからやって来たオットー・ワンツに敗れ王座転落。

AWAは長年バーン・ガニアとニックの2人で王座を回して来ただけにワンツの世界王座獲得はまさかの結末でファンを驚かせました。

西ドイツ、オーストリア一帯を中心に結成されていたCWAのオーナー兼エースレスラーだったワンツは150kgの巨漢レスラーで73年にグラン・ラパンの名前で国際プロレスに、76年にはブルドッグ・オットーとして新日本に来日していますが、地味な中堅のイメージでしたのでとても世界王者となるイメージは沸きませんでした。

王者となったワンツはそのままアメリカに滞在して防衛戦を行いましたが10月9日、イリノイ州シカゴ・インターナショナルアンフィシアターでニックがワンツを破り王座奪回に成功しました。

一方NWA世界ヘビー級王者リック・フレアーは10月3日、ジョージア州アトランタ・オムニセンターでスタン・ハンセンの挑戦を受けました。

試合は12分30秒、両者リングアウトの引き分けに終わっています。

ハンセンは新日本に上がっていた時もジョージアを主戦場にしていましたがフレアーのNWA世界王座挑戦が実現したのはひとえに馬場のところで仕事をしていたからに他なりませんでした。
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